おとり物件
ネットで賃貸住宅を探していると、おとり物件に出会うコトがあります。
この場合、悪い業者が意図的におとり物件を掲載しているケースもありますが、ある程度、やむを得ないケースもあります。
ボクの不動産業界での経験です。
元付けと客付け
賃貸住宅には大家さん(オーナー)が存在します。
オーナーが誰かに部屋を貸すわけですね。
なので、どこかの不動産業者に入居者探しを依頼します。
この業者を元付け業者と言います。
元付け業者1社だけでは限界があるので、入居者を探す業者がたくさん存在します。
要は元付け業者がネットに掲載した情報をコピーして自社のサイトに掲載するわけです。
これを客付け業者と言います。
元付け業者1社よりも、客付け業者が10社100社と存在する方が、早く入居者が見つかる可能性が高いわけです。
入居者が見つかった場合、元付業者はオーナーから仲介手数料をもらい、客付け業者は入居者から仲介手数料をもらうわけです。
そして、元付け業者は掲載を削除します。
ところが、その他大勢の客付け業者は、元付け業者が情報を消したかどうかをリアルタイムで知るすべはありません。
何せ、毎日多くの物件を掲載しているので。
なので、どうしてもタイムラグが生じます。
すでに入居が決まったのに、客付け業者のサイトにはまだ掲載されている。
そこに別の人が申し込む。
すると、既に決まってしまっている。
結果として、おとり物件じゃないの?と思われるわけですね。
世の中にはホントに悪質な業者もいますが、仕組み上、ある程度のタイムラグが発生するコトもありますので、そこは穏便にお願いします。
と言っても、ボクはいまは仲介の仕事はしていないんですが。