鍵
毎年2月3月は引っ越しシーズンなので、賃貸住宅業界は繁忙期です。
ボクも業界の人間なので繁忙期です。
今回は、鍵交換の話を。
入居者側から見れば、入居時に鍵交換費用として数万円程度を取られるケースが普通です。
高いように感じるかも知れませんが、新しい鍵を調達する費用とそれを取り付ける人件費を考えれば、まあ妥当でしょう。
自分で鍵を買って来て、自分で取り付けてみればわかると思います。
とは言え、どうしても費用を節約したい人もいるかも知れません。
そんな場合、鍵交換を簡略化するケースもあります。
鍵交換
まず、鍵交換をしないケース。
その部屋の前の住人が全ての鍵をきちんと返却したのなら、その鍵を次の住人が使い続けても問題ありません。
ただし、前の住人がこっそりとスペアキーを作っていて、それを持ったままなら危険ですよね。
そのスペアキーで前の住人が侵入できてしまいますから。
なので、ボクはオススメしませんし、そんなコトをしている管理会社はあまりほめられないと思います。
次に、同じアパートの他の部屋とローテーションするケース。
例えば、101号室に入居するとして、たまたま空いている506号室の鍵と交換するようなケースです。
もちろん、住民は何号室の鍵が交換されたかは知らないので、まあ安全かも知れませんが、以前506号室に住んでいた人がスペアキーを持っていて、たまたま101号室を開けてしまうリスクはゼロでは無いですよね。
これをやっているケースは少なく無いと思いますし、鍵交換費用を節約したい場合に採られる方法ではありますが、リスクはゼロでは無いので、ボクが住民ならイヤです。
でも、やってくださいと頼む入居者の人はいます。
と言うわけで、鍵交換をしないケースと、他の部屋と入れ替えるケース。
当然ながら前者が一番安上がりでリスクも相対的に高いです。
きちんと新品に鍵交換するのが一番安全かつ高額です。
大家さんもボランティアでは無く事業なので、赤字なら賃貸経営はできません。
なので、鍵交換費はカンタンにはサービスしてくれません。
そもそも、大家さんが優しすぎて鍵交換費や家賃を下げて、その結果、大家さんが破綻すれば、その賃貸住宅に住んでいる人が困るんですよ。
何かが故障しても大家さんが直す余力が無くなりますからね。
なので、きちんと対価を払う。
安全性が高いモノは価格も高い。
当たり前のコトですが、目先の安さに釣られないようにご注意。