高額な駐車料金
最近、とあるお笑い芸人が、都心(銀座だったと思います)の駐車場に駐車したら、駐車料金が非常に高額だったと発言し、話題になりました。
問題は、それに同調し、
高額の駐車料金はけしからん!
駐車料金は規制すべき!
などと言っている人が少なからず存在するコトです。
ボクは、それらを聞いて、トンチンカンだと感じました。
価格は需要と供給
資本主義社会において、価格は需要と供給とで決まります。
銀座の駐車料金が高額なのは、需要が高いからです。
あるいは供給が少ないからです。
料理で考えてみてください。
とてもおいしい超高級牛肉ステーキは何万円もします。
これって、けしからんので価格を規制すべきでしょうか。
ダイヤモンドなんて、食べられもしませんし、輝くだけの石ですが、モノによっては数百万円数千万円もします。
なぜなら、それをその価格で買う人がいるからです。
牛肉に何万円も出したくない、と言う人は、買わない、と言う選択ができます。
強制的に買わされるわけでは無く、買うか買わないかは本人の自由選択です。
ダイヤモンドもそうです。
数百万円で買う人は、その価格に合意したから買うわけです。
合意できないなら、買わなくて済みます。
利便性
銀座の駐車場も同じです。
駐車する前から、高額であるコトはわかっているわけです。
もし、その駐車料金に納得できないのなら、銀座に駐車せず、どこか地方都市に行って駐めればいいのです。
銀座で駐めると言うコトは、都心の利便性を享受しているわけですね。
おいしいお肉と同じです。
メリットを享受しているから高いおカネを払うわけです。
イヤなら、安いモノを買って不便を選択すれば良いわけです。
利便性を享受しておきながら、高額の支払いに文句を言うのは筋違いですよね。
超高級牛肉ステーキを食べておきながら、安い牛丼と同じ金額しか払いたくない、と言っても説得力はありません。
いや、むしろそのほうが不公平ですよね。
良いモノは高く、そうで無いモノは安い。
実に公平です。
規制
価格規制をしろと言う人は共産主義者ですね。
当たり前ですが、料金が高いと言うコトは、それに見合うメリットを提供しているわけです。
もし、銀座の駐車料金を規制してしまえば、地主側はコストをペイできないため、駐車場経営ができなくなります。
つまり駐車場経営参入者が減ります。
結果として銀座から駐車場が激減し、利用者は大いに困るコトになります。
便利な場所で高い利便性を得るからこそ高い料金を払い、だからこそ駐車場もそこに存続できます。
もし資本主義社会で駐車場の料金規制をせよ、と言うのなら、他の料金も規制しないと不公平ですよね。
例えば、テレビに出ている売れっ子お笑い芸人のギャラも規制しないと不公平です。
駐車料金は低くしろと言う一方で自分のギャラは高くて良いと言うのは身勝手ですから。
会社員だって、社長も課長も平社員もみんな給料を低く抑えるのは変です。
高い結果を出す人には高い給料で見返りを出さないと不公平ですよね。
お肉やダイヤモンドの例で書いたように、高いモノはメリットが高いので価格が高い。
当たり前のコトです。
イヤなら便利な場所に駐めないと言う選択をすれば良いのです。
不便な思いをすれば安く済みます。
自分の選択です。
規制すべき話ではありません。
というわけで、今回の話で、マジで駐車場非難をしている人は間違いだらけ。
お笑い芸人のネタとして聞けば良いのです。