打者成績
別に大した話じゃないんですが、話題性狙いのために、あえて書きます。
プロ野球の、
- 三冠王
- トリプルスリー
どっちがエラいと思いますか?
念のために定義を書いておきます。
三冠王
バッターの成績のうち、
- 打率
- 打点
- ホームランの数
がすべて、リーグ内で1位であること。
トリプルスリー
- 打率3割
- 30ホームラン
- 30盗塁
をすべて達成すること。
ちなみに日本のプロ野球では、これまでに三冠王はのべ11回(人数は7人)です。
また、トリプルスリーは、のべ10回(人数は10人)です。
全く違う意味合い
このふたつ、実は意味合いにおいて大きな違いがあります。
それは、
- 三冠王は相対的
- トリプルスリーは絶対的
ということです。
話をわかりやすくするために別の話で例えます。
学校のテストでA君は学年で1位になりました。
エラいですか?
実はA君の点数は100点満点で50点。
2位の生徒は45点だったのでA君は見事に学年で1位に。
ところが別の学校で同じテストを実施したら、学年最下位の生徒の点数が55点でした。
もしA君がその学校に在籍していたら最下位でしたね。
つまりA君の実力は同じなのに、他の生徒の出来栄えによって順位なんて変わってしまうんです。
これが相対的な評価。
プロ野球の、三冠王はまさにこれ。
さっき、11回の三冠王があると書きましたが、三冠王によって成績はバラバラです。
プロ野球の歴史の中では、例えば22本でホームラン王になった選手もいますし、41本でもホームラン王になれなかった選手もいます。
相対的な勝負の場合、半分は能力で半分はは運です。
その点、トリプルスリーは絶対値です。他の選手も他の年度も関係ありません。
確実に好成績を残さないと達成できない記録です。
だから、ボクは個人的には、トリプルスリーを推したいですね。
そう言えば、オリンピックのメダルも相対的ですね。
半分は実力、半分は運です。
いくつもの金メダルを獲得した水泳の北島康介選手自身がまさにそう言ってるんですよね。
だから、メダルが取れようが取れまいが、がんばった選手みんなを称えましょうよ。