非天マザー by B-CHAN

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クラウドの概念を3分で理解する

クラウドのおおざっぱな概念を知る

Twitter入門が遅々として筆が進んでいないので別の記事で埋めている今日この頃です。
さて、クラウドコンピューティングについては、このブログでも何度も書きましたが、新しい読者の方もいらっしゃるし、便利なものなので、今回あらためて簡単に書いておきます。
このブログの読者にはiPhoneをはじめとするスマートフォンユーザーが多いと思います。
スマートフォンはパソコンと違って気軽に持ち運んでどこでも使えて便利な反面、不便な点もあります。
パソコンのキーボードよりも文字入力がやりにくかったり画面が小さい事なんかもそうですね。
もう一つ不便なのは記憶容量が少ない事。
記憶量域の事をストレージと呼んだりしますが、iPhone4の場合、ストレージは最大でも32GBしかありません。パソコンなら一般的には数百GBあります。
iPhoneに写真と音楽とアプリをため込んでいけばあっという間に容量不足になります。
残り容量が少ないときに動画を撮影すると、取り終わった後に容量不足というメッセージが出て保存できなくて泣いた事が何度もあります。
あと、データの一貫性の問題もあります。
次の絵を見てください。

パソコンのデータ

この絵のように、元のデータがパソコンAに保存されているとしましょう。
そのデータをパソコンBで加工したい場合、いったんパソコンAからメールか何かでパソコンBに送ります。そしてパソコンBで加工します。
するとパソコンAのデータとパソコンBのデータは異なるものとなります。
今度はそのデータを外出先のスマートフォンで読みたいと思ってパソコンAのユーザーに送信を頼んだとしましょう。
ところがパソコンBで加工したので、実はデータはパソコンBに入っているものが最新版となります。
スマートフォンのユーザーがそれを知っていればいいのですが、知らなければ、パソコンAの古いデータをそのまま使う事になってしまいます。
こんなふうに、個々のパソコンなどにデータを保管すると、データが更新されたときの新旧の問題も発生します。


そこで流行の(というか今ではもう当たり前の)クラウドの登場です。
クラウドの定義は様々で幅広いですが、あえて簡単に言うと、データをパソコンやスマートフォンなどの手元の機械に保存するのではなく、サーバーに置いておくと言う事です。

クラウド

上の絵を見てください。サーバーにデータを置いておけば、インターネット回線(もちろん携帯電話の電波でもOK)さえつながれば、どの機種からでも同じデータを扱う事ができます。
例えばパソコンBでサーバー上のデータを加工したとしたら、そのままサーバーに最新版のデータが保管されますから、それをパソコンAでもスマートフォンでも読む事ができます。
パソコン同士でのデータのやりとりも必要ありませんし、データの新旧が混在することもありません。
また最初に書いたスマートフォンの容量不足の問題も解消します。
データをスマートフォン内部ではなくサーバーに置くわけですから、スマートホンの記憶容量を減らす事はありません。
さらに言えば、データを遠く離れたサーバーに置いておく事で、仮にパソコンがある部屋やオフィスが地震や火災、盗難などで被害を受けても、データは無事に残ります。
一般的にクラウドのサーバーは普通のオフィスなどよりも非常に安全な設計になっています。
こんなメリットを誇るクラウドの最大の弱点は、ネットが接続されていないと使えないと言う事です。
今日ではほとんどどこへ行っても携帯電話の電波がキャッチできますし、多くの家庭やオフィスではネットワークに接続できますから、この問題はよほどの事がない限りクリアできるでしょうし、今後、携帯電話の環境が進化し、さらに高速なデータ通信が可能になれば、クラウドはますます快適になります。
仕事でも遊びでもクラウドを使いこなせばとても便利です。
例えばGoogleが行っているPicasaという写真アルバムサービスもクラウドです。
Picasaのサーバーに写真をアップロードしておけば、いつでもどこでも誰にでも自由に写真を見せる事ができます。わざわざ携帯電話を直接見せたりメールで1枚1枚送信する必要もないわけです。
ボクがこのブログでよくオススメしているDropboxやGmailもクラウドです。
おなじみのYouTubeももちろんクラウドですね。
広い意味では、このブログだってインターネットのWebサイトだってサーバー上に保存されていて誰でも見れるわけですからクラウドです。
iPhoneで音楽を聴く場合、今はiPhoneの内部に音楽を保管していますが、Apple社は将来、クラウドに音楽を保管して聴けるようにするという噂もあります。
こうやってiPhoneの内部ではなく写真や音楽をサーバーに置いて自由に見られるようになれば、iPhoneに大きな容量のストレージを搭載する必要が無くなり製造コストも下がるので販売価格の引き下げにつながります。
そのために何よりも重要なのがネットワークの強化と言う事ですね。
今回はクラウドについて簡単に書いてみました。


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