非天マザー by B-CHAN

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現時点でわかっているauとSoftBankのiPhone4Sの違い

auとSoftBankがiPhoneを扱うようになって


世の中には争うのが好きな人がいるものです。
iPhone好きな人たちはAndroidを攻撃し、Apple好きな人たちはソニーを攻撃する。
auが好きな人はSoftBankを攻撃する。
自分がそこの社員ならともかく、単なるユーザーが企業を攻撃してどうするんでしょうね?
ボクは繰り返し書いてきたとおり、どこかの企業に肩入れすることは一切無く、その時点で自分の目的に合致している商品を選ぶだけです。どこのメーカーであるかはどうでもよいことです。
iPhoneのブログを書いていますが、別にApple好きでもなんでもありません。
こういう立場を取ることはメリットあるんですが、それは過去の記事を読んでください。


スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏がAppleのCEOを退任したことで熱狂的Appleファンの人たちはどう動く?


さて、iPhoneがauからも出るようになって、またまたau好きの人たちとSoftBank好きの人たちの争いが巻き起こっています。
そもそも、どちらにも一長一短があるので、自分の使用目的に合致してるほうを自由に選べば良いだけなんですが、なぜ他方を攻撃するんでしょうね。
と、一般人にはどうでも良い話ですね。
普通の人には、auのiPhone4SとSoftBankのiPhone4Sの違いがよくわからないと思います。
ので、現時点でわかっている相違点を列挙します。
繰り返しますが、これは、どちらが優れているという話ではありません。これらの相違点を見て、自分の目的とどちらが合致しているかを見てもらうためのものです。
ボクも情報収集をしていて、次はauにするかSoftBankにするか、それともAndroidにするか、ということを考慮している最中ですから。
また、これらは現時点での情報なので、後で修正が入ったりする可能性もありますので、ご了承ください。

電波のエリアについて…


これは一般的にはこれまでauが広いと言われています。
ただしSoftBankもエリア改善をしてずいぶんアンテナを増やし、人口カバー率はドコモにも追いついたと言っていますので、将来的にはなんとも言えません。
また後でも書きますが、au版のiPhone4Sでは新800MHzと2.1GHzという2つの帯域の電波を使えるんですが、これは旧800MHzと比べてエリアがまだ狭いです。
auはエリアが広いと言われているのは、あくまでも旧800MHz帯が使える他の携帯電話での話です。iPhone4Sでは旧800MHz帯が使えないので、今のところauの広いエリアは当てはまりません。
改善を待ちましょう。
広いエリアが良いのならiPhone4Sではなく、auの他の機種を買った方がいいです。
大事なのは自分が使うエリアで使えるかどうかです。

電波の品質について…


auやドコモは800MHz帯と呼ばれる電波を主に使っています。
これはSoftBankが使っている2GHz帯の電波よりも障害物に強く、都会のビル街で有利です。
なので、人口密集地帯ほどドコモやauのほうがつながりやすいと言われています。
ただしauのiPhone4Sに関して言えば新800MHz帯(さっき書いたとおりauには現時点で新旧800MHz帯が混在します)しか使えず、これは現時点で帯域制限がかかっていますしアンテナもまだ少ないです。
auは2.1GHz帯の電波も持っていて、これにもiPhone4Sは対応します。ビルの多い都心部では2.1GHz帯を使うことになるでしょうが、これはソフトバンクと同じで障害物には弱いです。周波数が高いほど直進性が高く障害物に弱いのです。
つまり都心部ではauのiPhone4SもソフトバンクのiPhone4Sもビル内に電波が届きにくいと言うことが予想されます。
auの他の携帯電話で快適だからと言ってiPhone4Sには当てはまらない点は注意する必要があるということです。

トラフィックについて…


トラフィックとはデータの混み具合です。同じエリアであっても、使う人が多かったり流れるデータの量が多かったりすると、通信速度は遅くなります。
SoftBankはiPhoneの大ヒットによりトラフィックが以前の20倍くらいにふくれあがり、影響が出ています。
auはこれまでは問題視されていませんでしたが、iPhoneの取り扱い開始により、やはり同じようにトラフィックの爆発的増大が予想されます。
重要なのはこれまでではなく、これからです。そう考えると、auだから問題ないとは言い切れなくなると思います。

HSDPAについて…


今回登場のiPhone4SはSoftBankにもauにも対応します。両方の通信方式に対応するのです。ただし、SoftBankの方はHSDPAという規格に対応していて、受信の最高速度は14.4Mbpsです。一方のauは受信の最高速度は3.1Mbpsです。ちなみに、これまでのiPhone4はSoftBankで7.2Mbpsでした。いずれも理論値で有り、常に最高速度が出るわけではありませんが、auの方が仮に最高速度が出ても3.1Mbpsを超えることはありませんので、これまでのiPhone4よりも通信が遅い場面も多い可能性があります。いっぽうでSoftBankの方はこれまでのiPhoneとは異なる高速な方式なのでこれまでの評価がそのまま当てはまるわけではありません。

auのiPhone4Sは通信と通話が同時にできない…


これを書くとau好きな人は、そんなの必要ない!と言うんですが、さっきも書いたように、良い悪いの話では無く、単なる事実です。
なので、auのiPhone4Sでは例えば、何かをダウンロードしているときに電話の着信があるとダウンロードが中断するか、もしくはそもそもデータ通信中は着信ではなく留守番電話になるかもしれません。これは実際に発売されてみないと何とも言えませんが、少なくともSoftBank版ではそれは起こりません。

テザリング…


すでにSoftBankのiPhoneはこれまでもテザリングが禁止されているので、おそらくiPhone4Sでも使えないでしょう。au版はまだ発表がありませんが、トラフィックの問題を考えるとSoftBank同様に禁止する可能性が高いです。が、できれば使えるようになることを期待します。


テザリングって何?実は使えるとめちゃくちゃ便利なんですが、今のところSoftBankのiPhoneでは禁止されています。

キャリアメール…


キャリアメールとは@softbank.ne.jpとか@ezweb.ne.jpなどのメールです。SoftBankの方も数年前のiPhone導入時には使えなかったんですが、今では使えるようになっています。auの方も現時点では使えませんが、対応工事中で年明けには使えるようになるという話があります。


せっかくのスマートフォンなので、キャリアメールではなくGmailを使いませんか?はるかに便利ですから。
iPhoneにおけるMMSとメールの違い……基本のおさらい

価格…


SoftBankはこれまで、端末代金相当額が割り引かれる実質無料を続けていました。今回、ライバルであるauからもiPhoneが出るので、同等以上のサービスは続ける可能性が高いです。auの方は未知数ですが、こちらもSoftBankに追随する可能性はあります。現時点では何とも言えません。


とりあえず、こんなところでしょうか。
さらに情報が増えていくでしょうが、さっきも書いたように大事なのは自分の使用目的とのマッチングです。
電波品質ではauが優れているでしょうけど、エリアに関してはSoftBankも改善しています。トラフィックはiPhone4S発売後の影響が重要なのでこれまでの差はあまり参考にはなりません。
また、電波の受信そのものはauが良くても、通信速度はSoftBankが有利です。また使うか使わないかはともかく、通信通話が同時にできるという仕様面ではSoftBankが上です。
とはいえ、もしauがテザリングを解禁すれば大きな魅力ですし、それに負けじとSoftBankがバーゲン価格を設定してくるかもしれません。
こんなふうに、どちらのキャリアが優れているという話は結論が出ません。一長一短です。
それと、途中でも書きましたが、これまでの状況は関係ないんですよね。大事なのはこれからなんですよ。実際に使うのはこれからなんですから。状況は変化します。ドコモもかつてFOMAが登場したときは本当にひどい電波状態でした。それが今では優れたインフラに変わりました。
来年の夏にはSoftBankがドコモやauと同じように障害物に強い900MHz帯の電波を割り当てられる可能性があります。
状況は常に変化するんです。
なので、一つ一つの情報を吟味して、これから自分が、いつ、どこで、何の目的で使うのかを想定して、それにマッチする方を選ぶのが賢明な選択だと思います。
もちろんiPhone以外の選択もあると思います。


また何か更新があれば、このブログで書いていきますね〜。