非天マザー by B-CHAN

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iPhoneのアプリがうまく起動しないときは

メモリの問題


さて、昨日、こんな記事を書きました。


iPhoneで丸いホームボタンをダブルクリックすると出てくるアプリ一覧はマルチタスクじゃ無いですよ。


iOSは低機能だけど高性能なのでユーザーはなるべく面倒な事をしなくてもいいですよ、というお話しでした。
ところで、たまに、ユーザーが面倒な事をしなければならない場面があります。
それはメモリ不足でアプリが起動しない時です。
昨日も書いたようにiOSでは一部を除いてマルチタスクはできません。
あくまでも画面に表示されているアプリだけが動いていて他のアプリは止まっています。
止まっているため、バッテリーの減りには影響しないのでわざわざアイコンを消す必要はありません。
でも、止まっていてもメモリは確保したままです。
これはなぜかというと、メモリを確保したままにしておけば、次に同じアプリを起動するのが早く行えるからです。
さて、ここで例えばiPhoneにメモリが512MBあるとして、これまでに128MB使用するアプリを4本起動したとします。
すると、その4本のアプリを今は起動していなくてもメモリはそれらのアプリによって、
128MB×4本=512MB
つまり目一杯使われてしまってます(ホントはこんなにピッタリにはなりませんが例え話として聞いてください)。
ここで次の5本目のアプリを起動するとします。そのアプリが200MB必要だとします。
当然、メモリが足りないので、iOSは自動的に200MB分を開放します。つまり最初の1本目と2本目が確保してるメモリを外してしまうわけですね。
これによってユーザーは何もしなくても5本目のアプリを使うことができるわけです。
もしiOSが自動的にメモリを解放してくれないのなら、ユーザーは5本目のアプリを起動する前に、まずはどれか2つのアプリのメモリを解放してからで無いと、5本目のアプリが起動できないことになりますよね。
このあたりもiOSが高性能な所以です。
ところが、アプリはどれもこれもが完璧ではありません。
中には、メモリの解放をきちんとやらないアプリもあるわけです。
そうなると、上記の例で5本目のアプリを起動したときに、メモリ不足でうまく起動せずに突然終了してしまったりするわけです。
本当はそういうアプリはあってはいけないんですが、残念ながら存在します。
そんなときには、面倒ですが、ユーザー自身がホームボタン(丸いボタン)をダブルクリックしてアプリの一覧を出して消してやるか、それでも上手くいかなければ、電源ボタンを長押ししていったん電源を切ってから再起動させることになります。
iPhoneのアプリはすべてApple社の審査を通りますから、本当はそういった例外的なアプリは審査に通ってはいけないんでしょうけど、膨大な数のアプリの複雑なプログラムをすべて完璧に審査することは不可能ですので、これも仕方の無いことかもしれません。
皆さんも、もし、起動してもすぐに終了してしまうようなアプリに遭遇したら、ホームボタンをダブルクリックして、これまでのアプリ一覧を消してみてください。
それでメモリが解放されますので、次のアプリがうまく起動できるようになるかもしれません。
逆に言えば、起動に問題が無いのなら、昨日も書いたように、わざわざ消すような操作は必要ないと言えるわけです。



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