アイデアを生み出すフレームワーク
Appleは今や世界最大の企業となってしまいました。
それだけ成長すると言うことはそれだけ売上を上げていると言うことで、それだけ売上を上げていると言うことはそれだけ商品が売れていると言うことで、それだけ商品が売れていると言うことはそれだけ消費者が買っていると言うことです。
つまりは多くの消費者に支持されていると言うことですね。
よく言われるのは、Apple(あるいはスティーブ・ジョブズ)は技術的な何かを新規発明したわけでは無い、ということです。
製品に使われている技術はあくまでも既存の技術の使い回しと言うことですね。
つまり技術力という面では競合他社を卓越しているわけでは無いものの、それらを組み合わせ、非常に洗練された操作性やデザイン力をもって消費者に訴求し、マーケットを作り出していると言うことです。
同じ技術力で有りながら、組み合わせ方や活用方法、見せ方によって、これほど競合他社に差を付けることができるという事例です。
これは、ボクらのような一般人にもチャンスがあると言うことを意味しているわけです。
これまでに無い最先端技術を発明するのは、一般人や一般企業にはなかなか難しい事です。
膨大な研究開発予算を持っている大企業や公共研究機関には勝てません。
しかし、既存の技術をうまく組み合わせて新しいアイディアを出すことは誰にでも可能です。
ただし、単に抽象的にぼんやりと考えてもなかなか新しいアイディアは生まれませんから、ある程度具体的なアイディア抽出法を活用する事も考えたいものです。
オズボーンの9つのリスト
今回、「オズボーンのチェックリスト」と言うものを紹介します。
何かを考えるときの指標となる9つの方法です。
- Other uses(転用):他に使い道はないか?他分野へ適用はないか?
- Adapt(応用):他からのアイデアが借りられないか?似たものはないか?何かの真似はできないか?
- Modify(変更):意味、色、働き、音、匂い、様式、型を変えてみたらどうか
- Magnify(拡大):大きくしてみたらどうか?より強く、高く、長く、厚くできないか?時間や頻度などかえれないか?
- Minify(縮小):小さくしてみたらどうか?より軽く、弱く、短くできないか?省略や分割できないか?何か減らすことができないか?
- Substitute(代用):他のものでは代用できないか?人を、材料を、素材を、製法を、動力を、場所を代用できないか?
- Rearrange(再配列):入れ替えてみたらどうか?要素を、型を、配置を、順序を、因果を、ペースを変えたりできないか?
- Reverse(逆転):逆にしてみたらどうか?反転、前後転、左右転、上下転、順番転、役割など転換してみてらたどうか?
- Combine(結合):組み合わせてみたらどうか?合体したら?ブレンドしてみたら?ユニットや目的を組み合わせたら?
オズボーンはブレーンストーミングの考案者でもあります。
オズボーンのチェックリスト、ブレーンストーミング、要するに、「いろいろやってみろ!」という事ですかね。
ボクが新しくラーメン店を始めると仮定して、チェックリストに基づいて考えてみましょうか。
- 転用…食事と言うよりはデザートとしてのラーメン。
- 応用…うどんのように、油揚げや天かすを載せてみる。たこ焼きのようにソースをかけてみる。
- 変更…ラーメンをフォークとナイフで食べる。
- 拡大…バケツ1杯の超大盛りラーメン。
- 縮小…コップ1杯の超小盛りラーメン。
- 代用…小麦粉では無くこんにゃくで麺を作る。
- 再配列…ラーメンを焼いてギョウザを煮込んでみる。
- 逆転…具材を底に沈めて麺を上に載せる。
- 結合…チャーシューと麺を合成。本当のチャーシューメン。
いかがですか?即興で考えたので無理もありますが、これまでにない商品やサービスができそうです。
ブレーンストーミングもそうですが、まずは批判せずにやってみてアイディア出しをすること。
ここに活力を開くヒントがありそうです。