道具は現場感覚が大事
みなさん、こんにちは!
今日は特に工業デザイナーさんへのお願いです。
写真を見てください。
これはボクの自宅のキッチンの食器を乾かす棚なんですが、オマケとして、フックが付いて来ました。
ここに、おたまなどを掛けておけるわけです。
しかし!
写真を見てわかるように、フックが小さい!
世の中には柄の部分が薄いおたまももちろん存在しますが、一方で分厚いモノもたくさん存在します。
フックがあと5mmだけでも大きければ、ほぼすべてのおたまを網羅することができるはずです。
なぜこんなに小さなフックにしてしまうのでしょう?
おかげで、うちのおたまはしょっちゅう落ちます。
こういう事を言うと、
「おたまを買い換えればいいじゃん!」
と言う人もいるかもしれません。
でも、それは根本的な解決では無いですよね?
大勢のユーザーが、このフックに合わせて複数の道具を買い換えるよりも、このフックが最初からもう少し大きければみんな解決です。
船底に穴が開いたら、バケツで水を汲み出し続けるのが解決策では無いですよね。
穴を塞ぐのが根本的な解決策です。
工業製品を買うと、時々、
「これって作った本人も使ったことが無いんじゃないかな?」
と思わせられるような、ユーザビリティに欠けるモノに出会います。
厳しい競争の中で、そういった製品を作っている企業は生き残れないでしょう。
大事なのは現場です。
工業デザイナーのみなさん。
実際に現場で自分で使ってみてください。
と言っても、みんな、そうしてるとは思うんですけどねえ。