外貨預金とFX
外貨預金とFXは基本的な考え方は同じです。
外国の通貨を保有することで、
- 外国の通貨の金利
- 為替の変動
この2つで儲けることができます。
金利に関しては、マイナス金利では無い限り、つまりプラス金利である限り、必ず増えるので、儲けにつながります。
現在の日本はほぼゼロ金利なので、そう言う意味では金利の高い外国の通貨を持つ意味は強まります。
為替の変動に関しては、得も損もします。
保有した通貨が値上がりすれば儲かり、値下がりすれば損失です。
そもそも、為替とか投資とかは危険だ、預金は安全だから預金で構わない、と思い込んでいる人は、ボクの過去記事をテキトーに読んでください。
手数料(スプレッド)
さて、ここからが本題。
外貨預金をするには、すでに持っている日本円を外貨(例えば米ドル)に換える必要があります。
この手数料が実は高いんですよ。
特に大手銀行。
銀行によってバラツキがありますが、誰でも名前を知っているような、とある大手銀行の外貨預金の注意事項を読むと、
1米ドルあたり1円
と書かれています。
例えば、今日、2018年3月14日の為替は、
1ドル = 約106円
です。
普通に1ドルの商品を買う場合は、106円を払えばいいんですが、外貨預金だと1円余分に徴収されます。
つまり、1ドルを買うのに107円かかるんです。
そして、これ、実は、片道の手数料なんです。
往復(円からドルにして、再び円に戻す)の場合は、もう1円かかります。
もし、
1ドル = 約106円
が変動しないと仮定すると、円からドルに換える際には107円が必要で、それで1ドルを手に入れます。
そして、その1ドルを円に戻す場合は105円しか返って来ません。
107円で買ったモノを105円で売るわけですね。
手元の
107万円で1万ドルを買えば、それは105万円になって返ってきます。
往復で2円。これを銀行は稼ぐわけです。
つまり、お客さんは、最初から損した状態でスタートするわけです。
1ドル = 106円
のときに、1ドルを107円で買った場合、円安が2円進んで、
1ドル = 108円
になれば、107円返ってきます。つまりプラスマイナスゼロ。2円も円安が進んで、それでも何の儲けにもなりません。
手数料が高すぎて、最初からマイナスでスタートするのが外貨預金。儲かる確率は低い金融商品です。
ちなみに、FXでもまったく同じことができますが、手数料は圧倒的に安いです。
有名なFX業者だと0.3銭のところが多いですね。しかも往復で。
ちなみに、往復の差を「スプレッド」と呼びます。
大手銀行だと往復2円、有名FX業者だと0.3銭。
2000円と3円です。
FXはレバレッジを掛けられると言う特徴があり、レバレッジが大きくなるほどリスクは上がるんですが、レバレッジを使わない(レバレッジ1倍)と言う選択ができます。
その場合はまさに銀行の外貨預金と同じ。
同じモノに手数料2000円払うか3円払うか。
レバレッジに関しては別の記事で詳しく書こうと思いますが、とにかくFXでレバレッジを使わないと言う選択があることを知っていれば、外貨預金を選ぶ理由がボクにはさっぱりわかりません。
ボクは元銀行員で、保険業界にもいましたが、だからこそ、外貨に興味を示す人に外貨預金よりもFXをススメるんです。
てなわけで、広告を貼っておきます。
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