The First Penguins 新しい価値を生む方法論
表題の本を読んだので感想を書きます。
実は日々、たくさんの本を読んでいるんですが、感想文を書くのは面倒なので、あまり書かないのです。
でも、たまには書くコトで頭に定着させたいと思いました。
読んだのはもちろん電子書籍版。
ボクはとっくの昔に紙の書籍は卒業しました。
大量の本をiPhoneやiPadに入れて持ち歩いています。
最初に海に飛び込むペンギンの話って聞いたコトがあるかも知れませんね。
海にはシャチのような敵がいて危険ですが、海に飛び込まないと食事にありつけない。
リスクを取らないとリターンを得られないコトの例えですね。
最初に飛び込んだペンギンこそが、たっぷりと食事にありつけます。
環境の問題
日常の読書量によって感想は大きく変わると思います。
ボクは大量の読書家なので、ビジネス本も自己啓発本もたくさん読みました。
たくさん読むと、だいたいどれも似通っているコトに気付きます。
この本も、ボクとしては、目新しさを感じない部分がたくさんありました。
何か新しいコトにチャレンジしよう!
↓
そのためには既成概念を破壊せよ!
↓
良い提案をしても会社の役員たちは失敗を恐れて認めてくれない
↓
新しいコトをして失敗するリスクよりも、任期を無難に乗り切る
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減点主義の弊害
ね、聞いたコトがある人も少なくないでしょう。
でも、ボクはこの本は良い本だと思っています。
なぜなら、めちゃくちゃ読みやすいから。
登場人物が会話を繰り広げるストーリー形式になっているので、スピードが出たら、あっと言う間に読めます。
読書時間から得られるパフォーマンスを考えれば、コストパフォーマンスは良いです。
そして、ボクも知らなかった情報ももちろんあります。
知らなかったと言えば言いすぎですかね。
改めて認識させられたコトです。
例えば、スマホが普及し始めた頃は、何でも間でもスマホ対応にする風潮がありました。
スマホ対応トイレとか。
とにかく、ゴールが先にあるんですよね。
スマホ対応トイレが便利かどうかはさておき、とりあえずトイレをスマホ対応にしよう、みたいな。
この本では、その弊害が書かれています。
価値あるモノを生み出すには、現実を把握するコトから始めます。
そして、現実を認識した上で、考察し、新たな展望につなげる。
要は、スマホが流行っているからと言って、スマホトイレを欲しがる人がどれほど存在するのか、と言う認識です。
答えありきでは無く、現状を認識して、そこから人々の要望を知り、発想の転換をしながら、新しい価値を生み出す。
詳しく書いてしまうとネタバレになるので書きませんが、新しいコトを生み出すのに必要なのは、新しいコトに挑もうという気持ちなんですよね。
今の世の中が正しいとか、今の自分が正しいとか、現状を肯定してしまうと、そこからは成長しません。
成長とは、昨日の自分からの変化なので、既存の自分をいかに否定できるか。
でも、新しい価値は自分だけでは生み出せません。
受け入れる環境、メンター、リーダー、外部のチカラの存在、仲間。
忘れていたモノを思い出させてくれます。
もし、この流れに既視感があるなら、すでにあなたはこの本の中身をある程度は理解していると思われるので、読む必要は無いかも知れません。
もし、この流れに興味を持ったのなら、読む価値はありそうです。
なぜなら、この話は、仕事をする上で普遍的に当てはまるコトなので、誰にでも適用できますし、既存のビジネスが成立しなくなって来ている今の世の中では、重要な考え方だからです。
伝統だから守り続けよう、では無く、伝統だけど、この伝統はホントに正しい伝統なのか?と言う疑問を持てるかどうか。
疑問を持てなければ、世の中の変化から取り残されるでしょう。
世の中の常識とかみんなに合わせる間は新しい価値は生み出せません。
世の中の否定。
世論の否定。
そして自分ですら否定。
そこから、新しい価値が生まれていく、と言うコトです。
以上、内容に全然忠実では無い感想文を書いてみました。