非天マザー by B-CHAN

iPhoneの使い方、IT、ビジネス、金融、経済、不動産、保険、音楽、映画、ニュース、自己啓発その他。

Kindleなどの電子書籍出版社にお願いしたいこと

電子書籍のメリット

 

 

ボクは大量の本を読みますが、ほとんどの本を電子書籍で買っています。

それをiPhoneかiPadかパソコンで読みます。

 

電子書籍のメリットを書けばキリがありません。

 

  • 安い。
  • 持ち運びがラク。
  • 再ダウンロードできるので、紛失、劣化、盗難などのリスクが無い。
  • 検索できる。
  • 複数の端末で同期ができる。
  • 拡大縮小ができる。
  • 置き場所不要。

 

まあとにかく、よほど紙が好きでなければ、紙の本を買う理由は無いのです。

ボクのiPhoneには1000冊以上の本が入っていて、いつでもどこでも電車での移動中でも、スキマ時間があれば、すぐに読めます。

 

www.b-chan.jp

 

 

さて、そんなメリットだらけの電子書籍ですが、さらにもうひとつのメリットがあります。

でも、そのメリットを出版社が使っていない、と言う話をします。

 

 

誤字

 

 

昔からの紙の書籍をイメージしてください。

めでたく本ができあがって発売されたとします。

しかし、その中に誤字があった場合。

初版はどうしようも無いので、誤字を修正した版、つまり第2版が発売されます。

原版を変更する事で、初版から第2版にするわけです。

同じ書籍でも、初版と第2版とでは中身が異なるわけですね。

 

では、初版を買った人は無料で第2版と交換してもらえるでしょうか。

無理ですね。

そんなことをしていたら、版が新しくなるたびに交換となり、出版社が倒産してしまうでしょう。

紙の書籍は、本を印刷するコスト、保管コスト、流通コスト、販売店の人権コストなどが含まれます。

紙の本を作るということは、そう言うことです。

 

しかし電子書籍は違います。

いったん本ができてしまえば、あとは読者に通信で送信するだけ。

完成後のコストは圧倒的に少ないのです。

サーバー運営と管理コスト程度ですね。

 

もし、電子書籍版に誤字があったら、サーバーに修正後の書籍データを置けば、読者は修正後の書籍をダウンロードできます。

つまり、紙の本と違って電子書籍は、ユーザーの手元にローコストで第2版、第3版を配信できるわけです。

 

実際、Amazonの電子書籍であるKindleやAppleの電子書籍であるiBooksなんかはアップデート機能があります。

すでに買って持っている電子書籍の新版が出たら読者はアップデートできるのです。

つまり、最初は誤字があった手元の本も、アップデートすれば誤字が修正されるのです。

これは、紙の書籍には不可能ですね。

 

これでまた、電子書籍のメリットが増えました。

 

しかし、出版社側が対応していないケースが見受けられます。

 

例えばボクがいま読んでいるインプレス社のこの本。

 

 

 

 

実に良い本です。

紙の書籍版と、電子書籍版の両方が出版されていて、ボクは電子書籍版を持っています。

その本に誤字があります。

誤字の案内は、同社のウェブサイト内に書かれています。

 

book.impress.co.jp

 

 

 

このページの「お詫びと訂正」欄がありますよね。

紙の書籍を持っている人なら、ここは重要です。

 

しかし、電子書籍版を持っているボクにとっては、このページよりも、そもそも、電子書籍のデータを修正してアップデートしてくれれば良いんです。

そうすれば自動的にボクの手元の電子書籍も修正が直った新版になるんですから。

でも、実際に、手元の本を確認しても修正されていません。

つまり、せっかくの電子書籍であり、アップデート機能もあるのに、それを活用できていないんですよ。

残念ですね。

 

理由

 

 

ここからはボクの推測ですが、アップデート機能を同社が使っていないのには理由があります。

それは紙の書籍との平仄(ひょうそく)です。

紙の書籍は第1版のままなのに、電子書籍版のみ第2版になる。

これはデータを2重に持つことになります。

管理も複雑になり、コスト増になります。

だからと言って、電子書籍版をさっさとアップデートするのに合わせて紙の本の版も修正すると、それもコスト増です。

紙の本は作るのにコストがかかるので、そんなにしょっちゅうは修正できません。

結局、紙の本の版が上がるのに合わせて電子書籍版も修正する。

これが現状でしょう。

 

しかし、実際に積極的にアップデートしている出版社もあります。

紙の本の印刷も昔のような凸版印刷(ハンコのようにインクを付けて紙を押しつける)ではなく、デジタル印刷が進んでいるはず。

であれば、原版の修正と言う概念も変わり、元データさえ修正すれば、紙の本も電子書籍も同じデータに基づいて印刷できると思うんですよね。

 

ぜひ、電子書籍のこの超便利な機能を、各社が採用してくれることを願います。

 

 

自動アップデート

 

 

ちなみに、AmazonのKindleには自動アップデート機能があります。

電子書籍ユーザーが何もしなくても、出版社がデータを修正すれば、ユーザーの手元の端末にも自動的に修正後の書籍が配信されるのです。

でも、今回、こんなメールがAmazonから来ました。 

自動アップデートできなかった

 

 

そんなこともあるんですね、現状。この場合は、自分で改めてダウンロードして、手元の本を最新版にしました。

いずれにせよ、紙の書籍には不可能ですね。