日米の有名企業
Appleと言えば、世界の歴史上、最大の利益を稼ぎ出す超巨大企業になりました。
はい、ボクもiPhoneを使っていて、こんなブログを書いているわけですよ。
いっぽう、井村屋と言えば、日本を代表する「あずきバー」の会社。
ボクも大好きです。
このあずきバーは6本入りの箱が8箱セットになったものです。
現時点でAmazonで3,280円なので、1箱だと410円。
では、この日米を代表する企業を比較してみましょう。
決算期が半年ズレているので申し訳ないですが、それぞれこれを見てください。
Appleはこちら。
井村屋はこちら。
直近の2015年だと、Appleは2015年9月末、井村屋は2015年3月末が決算期になります。
これで比較します。
日本円で比較しますね。
1ドル=120円とします。
まず売上高。
Apple:28兆458億円
井村屋:363億46百万円
Appleが井村屋の約771倍ですね。
次に当期純利益。いわゆる会社の最終的な儲け。
Apple:6兆4073億円
井村屋:3億81百万円
Appleが井村屋の約1万6817倍ですね。
考えてみてくださいよ。
Appleの売り上げは井村屋のたったの771倍しか無いのに、利益は1万6千倍以上もあるんです。
いかにAppleが良く儲かっている優良企業であるかがわかりますよね。
売上高
しかし、我らが日本代表の井村屋にもエールを送りたいです。
もしAppleに並ぶためにはどうすればいいか。
まず、Appleの売上高に並ぶには。
さっきのあずきバーを思い出してみてください。
1箱で410円でしたね。
話を簡単にするために、井村屋の売り上げはすべて、あずきバーだとしましょう。
するとAppleの売上高に並ぶには、
28兆458億円 ÷ 410円 = 約68,404,390,244箱
そうです。あの箱が、1年間に684億箱売れればいいんです。
日本の人口をざっくり1億3千万人だとすると、
684億箱 ÷ 1億3千万人 = 約526箱
日本人が一人あたり、526箱のあずきバーの箱を買えばいいんです、1年間に。
6本 × 526箱 = 3,156本
3,156本 ÷ 365日 = 約8.65本
つまり、日本人全員が1年間、毎日欠かさず9本のあずきバーを食べ続ければ、井村屋の売上高は、あのAppleに並ぶんです。
できそうですよね!
利益
では利益で並ぶには。
さっき書いたように井村屋の業績は、売上高が363億46百万円、当期純利益:3億81百万円です。
つまり最終利益率は売り上げの約1%なんです。
ではこれは変わらないと仮定しましょう。
で、あずきバー6本入りが1箱売れれば、売り上げは410円ですから、利益は4.1円ですね。
もう一度書きますが、Appleの利益は、6兆4073億円。なので、
6兆4073億円 ÷ 4.1円 = 1,562,756,097,561箱
1年間に、1兆5,627億5,609万7,561箱のあずきバーが売れれば並びます。
これまた日本の人口1億3千万人で割ってみます。
1兆5,627億5,609万7,561箱 ÷ 1億3千万人 = 約12,021箱
日本人一人一人が1年間に1万2,021箱のあずきバーを買えばいいんです。
これを本数にすれば、
1万2,021箱 × 6本 = 72,126本
これを1日あたりに換算します。
72,126本 ÷ 365日 = 約198本
結局、井村屋の利益がAppleの利益に並ぶためには、日本人全員が毎日欠かさず198本のあずきバーを食べれば良いことになります。
無理ですよね!
決算書を学ぼう
いかがだったでしょうか。
結論としては、井村屋の売上高がAppleに並ぶ可能性はあっても、井村屋の利益がAppleに並ぶ可能性はかなり低い、ということがわかりました。
みなさんもいろんな企業の決算書を分析して、新しい発見をしてみてくださいね!
財務分析ができるかどうかで出世が決まる!