選別
東証1部上場企業である株式会社不二越の会長、本間博夫氏の発言がニュースになっています。
富山生まれ「極力採りません」「閉鎖的な考え方が強いです」 本間不二越会長、会見で持論
この発言に対し、世の中的には差別だと非難していて、そりゃもちろんでしょうと言いたいんですが、ボクは、この発言は差別論を除いてもおかしいと指摘することができます。
ボクはそのことを2年前に書きました。
今回は、差別論を抜きにして、そもそもロジカルに考えても、会長の発言はおかしいことを説明してみますね。
話をわかりやすくするために、ある学校の2つのクラスを考えます。
A クラスには5人いて、
- 優秀な人が4人
- 優秀では無い人が人が1人
Bクラスにも5人いて、
- 優秀な人が1人
- 優秀では無い人が4人
います。
何を以て優秀とするかは別の話なので今回は省略しますね。
さて、ある企業が新たに5人採用しようとしています。
その会長が、
「A クラスの5人を雇えばいい。」
と発言したとしたら、その発言は正解でしょうか。
その場合、その企業は、優秀な4人と優秀では無い1人の合計5人を採用することになりますね。
ボクが会長なら、その策は採りません。
ボクなら、 A クラスとBクラスの合計10人を面接し、優秀な5人を採用します。
Aクラスに絞り込んださっきの会長よりも、企業に良い結果をもたらすわけです。
差別
不二越の本間会長は、ボクが書いた選考プロセスでは無く、差別プロセスを選んだわけです。
その結果、会社にはより悪い結果をもたらします。
選考した結果として富山県の人が少なかったのなら、つまり、分子に富山県の人が少なかったのなら、何ら問題はありません。
しかし本間会長は間違えたんですね。
採用対象として先に絞ってしまいました。
つまり分母から富山県を外したわけです。
ボクはこのブログで何度も書いて来ましたよね。
そうです。因果関係と相関関係を間違えている人は非常に多いんです。
この本間会長も間違えている一人です。
ただし、そのロジカルシンキングが仮にできないとしても、単純に地域性を選考基準に持ち込むのは不法行為であることは、まともな人ならわかるはずです。
つまり、不二越と言う東証1部上場企業の会長は、頭も悪い上に、しかも不法な考えの持ち主であり、どう考えても企業トップの資質はありません。
嫌味っぽく言えば、東証1部上場企業の会長は、頭の悪い不法者でもなれるのか、と言われ兼ねないわけです。
なので、他の上場企業の経営トップの皆さんは、徹底的に本間会長を非難してトップから引きずり下ろした方が良いですよ。
そう言う正論な世論を作りましょう。
そうしないと自分たちもその程度かと思われますからね。
結局、ボクが言いたいのは、本間さん、あなたが一番閉鎖的じゃん!