非天マザー by B-CHAN

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囚人のジレンマを簡単に学んでみよう

囚人は板挟みになる 

 

みなさん、こんにちは!

B-CHANです。

 

囚人のジレンマ、超面白いので、知らない人は読んでください。

いきなり本題に入ります。

 

二人の囚人Aと囚人Bがいて、それぞれ別の監獄にいるので、お互いが話すことはできません。

ここで、それぞれが裁判所から取引を提案されています。

それは次の表。年数は懲役の年数です。

囚人のジレンマの表

 

 

囚人Aの刑罰

 

まず囚人Aの刑について見てみましょう。

 

もうひとりのBが黙秘を貫いた図が次の図です。

囚人Bが黙秘

 

 

上の図を見ればわかるように、

Bが黙秘をした場合に、

Aは黙秘をすれば自分は懲役1年

Aは自白をすれば自分は釈放

ですね。

 

次にBが自白したケースが次の図です。

囚人Bが自白

 

 

上の図のとおり、

Bが自白をした場合、

Aは黙秘をすると自分は懲役20年

Aは自白をすると自分は懲役10年

となります。 

 

ここまででわかるように、Bがどっちの選択をしようが、Aは自白をした方が得なのです。

 

囚人Bの刑罰

 

では次に、Bの刑について。

 

まず、Aが黙秘したケース。

囚人Aが黙秘

 

 

上の図のとおり、

Aが黙秘をした場合、

Bは黙秘をすると自分は懲役1年

Bは自白をすると自分は釈放

となります。 

 

 

次に、Aが自白した場合。

囚人Aが自白

 

 

上の図のとおり、

Aが自白をした場合、

Bは黙秘をすると自分は懲役20年

Bは自白をすると自分は懲役10年

となります。 

 

つまり、Aがどっちの選択をしても、Bは自白をした方が得なんですね。

 

両者の選択

 

おさらいすると、囚人Aも囚人Bも相手の選択に関わらず、自白をした方が自分にとって得をすることになります。

 

しかし、両者がそろって自白した場合、両者の刑罰はそろって懲役10年です。

表をもう一度、よ〜く見てください。

もし、両者がそろって黙秘したら、なんと両者とも懲役1年で済むんです。

両者にとって得な選択はどちらも自白すること。

なのに自白したら最善策にならない。

1年と10年の違いは大きいですよね。

だから二人はそれぞれ悩むでしょう。

自分が黙秘して、相手も黙秘してくれたら懲役1年で済む。

でも自分が黙秘して、もし相手が自白してしまったら、自分は懲役20年になってしまいます。

二人が会って話し合いをできれば、お互いに協力して両者が黙秘をして、めでたく懲役1年で済むんですけど、二人が会うことはもちろん許されません。

 

会えない以上、双方とも自分にとって得な選択である自白を選び、その結果、双方が1年の刑を逃して10年の刑になってしまう。

 

悩みますねえ。

 

これが、ビジネスや国際戦略などで用いられるゲーム理論における、「囚人のジレンマ」と呼ばれる現象です。

現実に企業の経営戦略や国どうしの争いなどで起こりうる現象です。

 

あなたなら、どういう選択をするでしょうか。

 

 囚人のジレンマを避ける手段もいくつか考えられますが、それはまたいつか。