個人情報
個人情報保護法が始まってから、人々の意識も変わりました。
インターネットが普及する前の時代は、書店で個人情報を買えました。
例えば、ボクは、クルマを買ったときに、クルマのサークルを作りたかったので、自動車雑誌に、仲間募集の投稿をしました。
そこには、氏名、年齢、住所、電話番号を記載したのです。
雑誌にはそれが掲載され、手紙や電話が来るわけです。
雑誌は、そんな個人情報の宝庫でしたね。
個人情報だらけでしたが、それが原因で事件が起こったと言う話は聞いたコトがありませんね。
もちろん、知らないだけで、実は起こっていたのかも知れませんが、あれほど大量の個人情報があふれかえっていた割には、それが原因で犯罪被害が大量発生したとは思えません。
銀行
ボクは、社会人を銀行員としてスタートさせました。
当時はまだ個人情報保護法なんて無かったので、ボクは特に何も思わなかったんですが、いま思えば、あらゆる個人情報の宝庫でした。
銀行のデータベースには個人情報が詰まっています。
それを各行員は確認するコトができます。
住所、氏名、生年月日は当然ですよね。
さらに、預金残高、資金の出入り、勤務先、家族構成、印影。
現在は、マイナンバーカードと各種情報を紐付けるコトに対し、
国に個人情報を握られたくない。
と言う意見が多数あり、マイナンバーの推進には強い抵抗がありますが、実際のトコロは、国家よりも単なる民間企業が、これほどの個人情報を握っているのです。
銀行口座を持っていない国民はごくわずかだと思うので、逆に言えば、ほとんどの国民は、深い深い個人情報を銀行に握られているコトになります。
通販などで個人情報を登録するコトはあるでしょうけど、預金残高や印影まで握られるのは金融機関くらいでしょうね。
要は、マイナンバー以上にディープな個人情報をとっくに握られているので、今さらマイナンバーに抵抗したトコロで、あまり意味は無いですよ、と言うお話でした。