自粛の意味
昨年末に出現した新型コロナウイルスは、今年1年間、収まるコトは無く、年末を迎えました。
もしかしたら、インフルエンザと同様に、永久に定着するのかも知れません。
もし、定着したら、みなさんはどうしますか?
一生、マスクをして、一生、自粛し続けますか?
それとも、インフルエンザ同様、ある程度の感染は仕方が無いと考えて、従来の生活に戻しますか?
もちろん、ボクなら後者ですが。
理由は、これまでの記事を読んで、ボクのスタンスを知ってもらえれば。
帰省
さて、そんな新型コロナウイルス騒ぎの中で、初めての年末を迎えます。
年末年始は帰省をする人が多いですが、今回はどうしますか?
若い人にはまだ関係無いかも知れないですが、ある程度の年齢になれば、両親はそこそこ高齢になります。
以前にも書きましたが、人間である以上、高齢者にはいつでも死のリスクがあります。
新型コロナウイルスは関係無く、高齢であれば、明日亡くなる可能性は誰にでもあるのです。
もっと言えば、若くても、突然死のリスクは誰にでもあるくらいです。
もし、この年末に、新型コロナウイルス感染を避けるために帰省を自粛したとしましょう。
でも、そんなときに限って、親が亡くなるかも知れないわけです。
帰省しておけば顔を見られたのに、自粛してしまったために、二度と無い機会を逃してしまうわけです。
何だか本末転倒ですよね。
コロナがあっても無くても人は亡くなります。
日本人は1日に3000人以上亡くなるわけですから、むしろ、コロナ以外で亡くなる人の方が圧倒的に多いわけです。
99%はコロナ以外で亡くなるわけです。
言い得れば、コロナがあっても無くても、死ぬ確率は1%しか変わりません。
なのに、コロナのリスクだけに目を向けて、自粛してしまい、その結果、取り返しの付かない後悔をする。
まるで、自粛こそが目的であり、そのためにはあらゆるコトを犠牲にすると言わんばかりですね。
何度も言って来ましたが、目的はあくまでも命を守るコト、人生を守るコト。
自粛は、手段のひとつにすぎないのです。
自粛が目的ではありません。
なので、目的が達成できなくなるのであれば、安易に自粛を選んではいけないわけです。
コロナ死が1%。
コロナ以外死が99%。
自粛すれば、その1%のコロナ死は減る代わりに、99%のコロナ以外死が大きく増えます。
大事なのは、視野を狭めるのでは無く、コロナ以外のあらゆるリスクにも目を向けて、トータルでの犠牲を少なくするコト。
1日の3000人以上、正月3が日だけで1万人以上が、コロナ以外で亡くなります。
当然、ボクの親かも知れないですし、あなたの親かも知れません。
ボク自身かも知れないですし、あなた自身かも知れません。
誰にもわからないのです。
1%のリスクを避けるのを目的化してしまって、取り返しのつかない後悔をするコトの無いよう、ボクは願っています。