非天マザー by B-CHAN

iPhoneの使い方、IT、ビジネス、金融、経済、不動産、保険、音楽、映画、ニュース、自己啓発その他。

仕事の難易度と収入の関係

需要と供給

 

 

10年前にボクが書いた記事。

 

www.b-chan.jp

 

 

モノの価格は需要と供給で決まります。

野菜がわかりやすいですね。

キャベツが豊作の年は供給が増えるのでキャベツの価格は下がります。

逆なら上がります。

 

キャベツの供給数は同じだとしても、みんながキャベツを食べなくなれば需要が減るのでキャベツの価格は下がります。

逆なら上がります。

 

貴金属が高価なのは、供給量が少ないのに対して需要が高いからですね。

 

 

仕事の難易度と収入

 

 

世の中には収入の高い仕事と低い仕事があります。

それは、仕事の意義とは関係ありません。

需要と供給で決まるのです。

例えば、医者や弁護士の収入は一般的には高いですが、これは、医者や弁護士になる人が少ないからです。

言い換えれば、医者や弁護士になるためのハードルが高いんですね。

誰もが気軽に医者や弁護士になれないのです。

だから供給が少ない。

つまり、それらに対する物価すなわち年収は高くなるわけです。

 

ここからは、あえて反感を買う書き方をします。

まあ怒らずに冷静に読んでください。

 

世の中の、清掃員や保育士、介護士などの年収は低いと言われています。

これらの仕事は社会において非常に重要かつ不可欠です。

なのに、なぜ年収が低いのでしょう。

もう正解がわかりましたね。

 

そうです。

参入ハードルが低いのです。

つまり、供給が多いのです。

別にバカにしているのではありません。

世の中に存在する人数を考えてみてください。

 

何らかの仕事を探している人が、医者になるか、それとも介護の仕事に就くか。

後者の方がずっと多いのです。

 

いやいや!保育の現場でも介護の現場でも人手は足りていないぞ!

 

と言いたいあなた。

実はそれ正解。

ボクがここで言う供給の多さと言うのは、絶対的な話では無く、相対的な話です。

介護の現場ではもちろん人手不足ですが、医療の現場では、さらにそれ以上に人手不足、と言う話です。

なぜなら、医者になるのにハードルが高いため、そうカンタンに参入できないんですよ。

医者と比べると介護の仕事に就く方がハードルが低いため人数が増えやすいのです。

なので、介護現場では需要が旺盛なのに供給も非常に盛んで、結果として収入が低くなります。

残念ですが。

 

日本では職業選択の自由があります。

医者の仕事も介護の仕事も、どちらも大切な仕事ですが、どれを選択するかは個人の自由。

もし、高い年収を得たいのなら、医者になると言う選択をする方が、それを実現する確率はグッと高まります。

もちろん、そのためには高いハードルを越える必要があります。

 

ボクは、介護職や保育士の収入が低い現状は良くないと思っていますが、そのためには、この市場原理が変わる必要があります。

 

例えば、一般の人は、近所に同じ食パンを売っている店が5軒あれば、一番安い店を選びますよね、他の条件が同じなら。

それと同じなんです。

選択肢がたくさんあれば、つまり、介護職の参入障壁が低くて、なり手が多いなら、より給料の安い人が採用されやすいわけです。

 

では、それを改善するにはどうすれば良いか?

 

もう答えは出ています。

介護職に就くためのハードルを上げれば良いのです。

つまり、医者のように難しくしてしまうのです。

誰でも気軽になれる仕事では無く、猛勉強して非常に高度な専門知識を持たないとなれない仕事。

能力の無い人は脱落する仕事。

そうすれば、参入する人が激減して、でも需要はあるので、自動的に収入は上がります。

もちろん現在の介護職も専門性は必要です。

でも、現行の需要と供給のバランスでは収入が低いのです。

なので、もっともっと難易度を上げればどうか、と言う話です。

 

ボクは、そう言ったエッセンシャルワーカーの待遇改善に賛成なので、あえて厳しい書き方をしました。

怒らずに読んでくれた人、ありがとうございます。