非天マザー by B-CHAN

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毎日、憂鬱なサラリーマン生活を我慢している人たちへ

学歴の罠

 

 

今の世の中って昔と比べるとブラック企業に対する風当たりが強くなりました。

10年くらい前まではブラック企業なんて言葉を聞いたことも無かったんですが、いまでは毎日のように耳にします。

 

ブラックの定義っていくつかあると思うんですが、そのひとつが時間に関することだと思います。

 

要は、長時間労働をさせる会社はブラックだ、と。

 

この、長時間労働と言う文化は、企業の大小は関係無いんですよね。

日本を代表する巨大企業でも長時間労働が常態化していて、過労死や自殺が問題になっているのはご存じの通り。

 

厄介なのは、長時間労働は本来は労働基準法では規制されているはずなんですよね。

なので、表向きには長時間労働をしていないことになっています。

でも実態は、違法な長時間労働をさせている企業がたくさんある。

そこが問題なんですね。

 

一方で、最近、ブラック企業に対する風当たりが強くなったので、労働時間が短くなっている企業もあります。

 

ここでちょっと話の向きを変えますが、例えば、毎日、残業が無くて、定時で仕事が終わるとしましょう。

 

それで、すべての人が幸せになれるでしょうか。

 

実は、サラリーマンの憂鬱の原因は労働時間だけでは無いんですよね。

よく聞くフレーズですが、そもそも毎日、満員電車に揺られて出社して疲れ果てて休日は眠るだけ。

そんなサラリーマンが多いから、グチが多いんでしょう。

 

要は、出社そのものがイヤなんです。

 

ボクはかつて落とし穴にはまりました。

 

ボクの最終学歴は大阪大学です。

大阪大学は世間的には高学歴な部類に属する大学で、それがボクにとっての罠でした。

大学4年生になる頃には、数多くの大企業から就職パンフレットが届きます。

山のように届きます。

22歳のボクにとって世の中のことなんてほとんど知らず、日々、送られてくる企業がすべてでした。

難関大学を出たから大企業に行く。それが世の習慣であり、ボクもそれしか知らない、世間知らずでした。

例に漏れず、大企業に就職するわけです。

財閥系の巨大銀行です。

それに対して何の感情も無く、ただ、来年から仕事をするんだな、と言う漠然とした思いでした。

仕事の中身すら知りませんでした。

 

実際、社会人になって仕事をするようになって、何度か異動もありましたが、とにかく仕事はツマラナイと言う感想でした。

部署によっては毎日、夜中の2時まで働くようなこともありましたが、そのことよりも、とにかく仕事って面白くないモノなんだな、と言う感想でした。

 

世の中の人たちも、こうやって働いているのか、ただ稼ぐためにツマラナイ日々を送る。

 

当時、銀行で残業も多かったので、とにかく月給が高かったです。

20歳代なのに残業代だけで毎月、パソコン(今で言うiMacクラス)が買えそうでした。

 

そうやって月日が流れ歳を取りました。

 

8年経って2つ目の会社(保険会社)に転職、その4年後に3つ目の会社(不動産ファンド)に転職。

 

いずれも仕事に満足できず。

 

そうこうしているうちに、リーマンショックで、会社が破産し、ボクはいきなり無職に。

 

 

好きか得意か

 

 

リーマンショックは100年に1度クラスの大不況だったので、転職がほぼ不可能でした。

就職しても、反社会的企業だったり不法企業だったり。

そのたびに転職活動。

とにかく、カンタンに就職できる企業はまともでは無いと学習しました。

何年も何年も転職を繰り返し、ようやく現在の企業に就職。

就職したことによって安定しました。

ただ、言えることは、数々の転職活動での不信感により、とにかくまともな企業ならどこでも良いと言う考え方が身に付いてしまったと言うことです。

今の仕事は、ボクの過去のキャリアをほとんど活かせません。

新人でもできそうなことをボクがやったりもします。

人材活用としてはムダ使いなんですよね。

 

例えば、司法試験に合格したのに就職先が無くて、レジ打ちの仕事をしている感じです。

これはレジ打ちの仕事がダメだと言う意味では無く、スキルと機会のミスマッチと言う意味です。

 

なので、現在のボクは日々、自分が持っている得意なスキルと仕事とのミスマッチに悶々としています。

 

ボクは、小学生の頃からパソコンが好きで、当時はまだ同級生でパソコンを知っている人なんて誰もいないような時代でした。

パソコン歴がとにかく長く、今もこうやってパソコンをフル活用してサイトを作ったりブログを書いたりするわけです。

 

ここまで読んでもらえばわかると思うんですが、サラリーマンとして日々、悶々としないためには、おカネの制約から逃れることです。

 

学生の就職先人気ランキングで上位に上がる企業の大半は、安定・高収入。

つまり、自分の特技を活かせるかどうかは選択基準になっていないんです。

そして、大勢の人が、就職してから、憂鬱な日々を送る。

あるいは、得意なことと仕事のミスマッチが発生して能力を発揮できず出世もしない。

結局、おカネに跳ね返ってくるんです。

 

長い人生を後悔しないためには、とにかく得意なことを仕事にすること。

好きなことと得意なことを混同しがちですが、得意なことです。

好きなことは得意になることも多いので、その場合は、好きで得意なことを仕事に選ぶと良いです。

得意なら、そもそも仕事で能力を発揮できるので、出世もしやすくなります。

大企業で苦手な仕事をして能力を発揮できず出世もしないよりも、大企業じゃ無くても得意分野で能力を発揮して出世していく方が、おカネの面でも有利ですし、精神的にも充実します。

 

冒頭に長時間労働の話を書きました。

 

例えば、ゲームが好きな人なら、徹夜でゲームをやり込んで気付けば朝だった、なんて経験があるんじゃ無いでしょうか。

ボクもあります。

つまり、好きなこと、得意なことは長時間でものめり込めるのです。

朝までゲームをしても過労死しません。

 

であれば、ゲームが大好きな人はゲームを仕事にすればいい。

 

ボクは最近、プログラマーの友達に話をよく聞いています。

ボクは小学生の頃にプログラムにのめり込んでいましたが、仕事として選んだのは、まったく無関係な金融や不動産。

そんなボクはいま、あらためてプログラミング言語の勉強をしているわけです。志をもって。

 

人生は、いつスタートを切っても遅くないのですが、早ければ早いほど有利になります。

だから、就職活動で世間に流された人、これから就職活動する人。

日々、サラリーマン生活がツラい人。

ぜひ、目先のおカネの制約に囚われずに得意な仕事を選んでみてください。

 

長い人生で見れば、きっとそれが自分のためになります。