納骨堂の破綻
最近、納骨堂が経営破綻しました。
ボクは、昔から思っているんですが、永代供養と言うシステムって無理がある気がするんです。
その理由を書きます。
永代供養
永代供養にもいくつかのパターンがありますが、ここで言うのは、最初に永代供養料を支払えば、あとはずっとお任せできる方式です。
例えば、こんな話を考えてみてください。
最初に100万円を払えば、永久に食べられる食堂があるとしましょう。
これって高額でしょうか。
1回の食事を作るコストが500円だとします。
1日3回をそこで食べたら1500円。
666日で、
1500円 × 666日 = 999,000円
です。
667日目には、
1500円 × 667日 = 1,000,500円
となって、100万円を超えてしまうのです。
つまり、長く続けるほど、食堂の赤字がふくれ上がります。
永代供養って、これと同じ理屈です。
永代供養の料金って数十万円ですが、それで、お寺は未来永劫に管理する必要があるのです。
やがてコストが収入を超えてしまいますよね。
つまり、そもそも破綻するビジネスモデルなんですよね。
サブスクリプションであれば、毎月きちんと収入が入ります。
管理期間が2倍なら収入も2倍です。
これなら、つじつまが合います。
と言うわけで、初期料金だけで永代供養を行う墓地は心配です。
例えば、
1年間の管理コストが10万円で、それで確実に50年間管理します。なので、500万円をいただきます。
こう言う方式の墓地の方が安心感があります。