思考力の時代
頭の良さについて語るとき、例えば、
●●大学出身です。
なんてコトが語られたりしますが、もはやそんなコトは無意味です。
デンマークの首都がコペンハーゲンであるコトは、手のひらのスマホで一瞬で判明するわけで、それを知っているかどうかに価値はありません。
学歴のうさんくささは、まさにそこです。
頭の良し悪しに直結しない豊富な知識を持った高学歴な人物が高く評価された結果、現場で意外と役に立たない、なんてコトが起こります。
そりゃそうです。
能力評価では無く単なる知識評価をされた人物ですから。
思考力
知らなければ解けない問題も、もちろんこの世には存在します。
しかし、意外と多くの問題は、知識が無くても解決できます。
ボクは昔から例に出してきたんですが、ドップラー効果の問題って、その見本ですよね。
学校の物理学の授業でドップラー効果の公式を学びました。
でも、ボクはそんなのいちいち覚えずに、文系ながら物理を選択して受験しました。
ドップラー効果の公式を知らなくても、ドップラー効果の理屈を考えれば、公式はカンタンに導けます。
時速30kmの自動車と時速50kmの自動車がすれ違えば、相対速度は当然に時速80kmであって、複雑な公式を覚えるまでも無いのと同じです。
知識が無ければ解けない問題に遭遇したときは、どこまであがくコトができるか。
そして、知識が無くても解ける問題に出会ったのなら、考えて考えて解決する。
少なくとも、スマホ時代には、その能力の方がずっと大切です。
現状、学歴は思考力に直結していません。
なので、学歴で評価するのは危険です。
履歴書の学歴欄で判断するよりも、ロジカルなテストを受けさせて解決能力を見る方が、ずっと有意義です。
進んだ企業はそれに気付いていますし、遅れた企業はそれに気付かずに衰退へまっしぐら。
あなたの職場どうでしょうか。