祖父の影響
ボクの父方の祖父はもう20年以上前に亡くなりましたが、ボクが子供の頃には、年末年始によく帰省しました。
祖父はセミプロカメラマンで、自宅に暗室がありました。
暗室と聞いても知らない世代の人も多いと思います。
昔、カメラはフィルムで撮影していたので、それを紙の写真にプリントするのに、現像と言う作業が必要でした。
現像は光の無い場所で行う必要があり、一般的には街の専門店に現像とプリントを依頼していました。
だから、昔は、全国にたくさん、現像&プリント店があったんです。
その作業をできるのが暗室で、ボクの祖父の家には、暗室があったので、自宅で現像ができたわけです。
珍しい家でした。
それくらい、カメラにどっぷりで、今、ボクの手元には、祖父のたくさんのカメラ遺品のひとつである、アサヒペンタックス(今のペンタックス)のK2と言うカメラがあります。
それ以外に、ボクが小学生のときに祖父に買ってもらった、ペンタックスのME superもあります。
どちらも、もちろんフィルムカメラ。
デジカメ履歴
しかし、ボクが社会人になった頃には、デジタルカメラの時代が始まりつつありました。
ガジェット好きのボクは、やはり手に入れずにはいられません。
で、確か、1996年頃だったと思いますが、最初に手に入れたのがソニーのCyber-shotでした。
機種は、DSC-F1です。
たったの35万画素。あまりにも画素数が少ないので、画質も悪く、当時のフィルムカメラと比べても代替にはなりませんでしたが、それでもかなり使いました。
レンズを前後に回転させることができるので、レンズを後ろ向きにすれば、カンタンに自分撮りができます。
Instagramが流行している今こそ、このタイプのカメラが欲しいですよね。
そして、次に買ったのが、カシオのQV-7000SXです。
100万画素を超え、画質がわりと良くなりました。と言うか、当時としては、かなり画質が良いと感じていました。
この機種もレンズをクルクルと回転できるので、レンズを後ろに向ければ自分撮りをカンタンにできます。
そして、3代目のデジカメ。ボクがどうしても欲しかったニコンのCOOLPIX950を買う機会を逃したので、その後継機であるCOOLPIX990を買いました。
ニコン、COOLPIX990正式発表。4月下旬登場125,000円
これまた、レンズが前後にクルクル回転します。当時、これをスイバル機構と呼んでいました。自撮りがカンタンです。
つまり、ボクは1台目から3台目までは、レンズが後ろに向くデジカメを選んだわけです。
なぜなら、その機構はフィルムカメラでは絶対に実現不能だったからです。
ところが、その後、スイバル機構のデジカメは減っていきました。
ボディが大きくなってしまう欠点があったからです。
結局、昔ながらのデザインのデジカメが増えていくんですよね。もしくは超薄型化。
で、結局、ボクが4台目に買ったのがオリンパスの、SP-550UZでした。
【新製品レビュー】オリンパス CAMEDIA SP-550UZ
この機種の特徴は光学18倍ズームレンズ。
昔のフィルムカメラで18倍ものズームレンズを取り付けると、バズーカ砲のように巨大になったんですが、デジカメでは、この小ささ。
なぜなら、センサーがとても小さいからです。
センサーが小さいと言うことは画質が悪いということです。
このときのボクは割り切って、画質の良さと引き換えに高倍率の楽しさを選んだんですね。
そして、5台目。ボクがいま使っているのが、ソニーのα5100です。
ソニー、自分撮りモニター搭載のミラーレス「α5100」 - デジカメ Watch Watch
レンズ交換式一眼カメラ。いわゆるミラーレス一眼です。
子供の頃に一眼レフを使って以来、やっとまた一眼カメラに戻ってきたわけですね。
それにしても驚きました。
一眼カメラとしてシャッタースピードや露出のマニュアル補正など、一通り必要な機能が揃った高機能カメラで、ここまで小さくて軽いとは。
普通は、一眼レフカメラを持ち歩くのはおっくうなんですよ。
大きくて重いので。
でもこのα5100はまったく苦になりません。ボディは完全にコンパクトカメラクラスです。
以上、ここまでがボクのデジカメ遍歴でした。
SNSの自撮りが流行しているので、昔のようなレンズ回転式カメラがまた登場したらヒットしそうですが、最近は液晶画面の方が動くんですよね。
でもそれだと、自撮りするにはカメラをこっちに向ける必要があり、シャッターボタンの位置が左右逆になって不便ですよね。
どこかのメーカーさん、またレンズスイバル機構のカメラ、出してみませんか?
数年前にカシオが出したのが最後ですよねえ。