3つのガン治療
最近、読んだ本で心に残ったことがあるので忘れないうちに書いておきます。
ガンの話。
日本人の死因の第1位はガンなので、数多くのガン研究が行われています。
主なガン治療は3つ。
- 手術
- 抗ガン剤
- 放射線
一番多いのは手術。
ガン細胞を切り取るんですね。
実際にはガン細胞だけを取り除くのは困難で周辺の正常な組織も含めて切り取ることになります。
なので、身体に大きなダメージを与えるんですね。
次に抗ガン剤。
これはガン細胞の増殖を抑えるんですが、これまた正常な細胞にも攻撃してしまいます。
だから、やはり身体に大きなダメージを与えます。
最後が放射線治療。
放射線を当てることでガンの遺伝子を破壊するんですが、皮膚の表面ほど放射線は強く、身体の内部に行くほど弱くなるので、身体の内部にあるガン細胞に効果的に効かないんですね。そしてこれまた正常な細胞にもダメージを与えます。
重粒子線ガン治療
そこに新たに登場した技術が重粒子線ガン治療なんです。
これは身体の表面では弱く奥にあるガン細胞のある場所で放射線量がピークになるそうです。
つまり、ガン細胞を狙い撃ちできるんですね。
しかも、正常な細胞へのダメージは最小限。
まさに画期的です。
しかも身体へのダメージが小さいので日帰りの手術も可能。
完全に従来のガン治療の概念を覆します。
しかし、現在の技術では治療が高額です。
なぜなら重粒子線を発射する設備におカネがかかるからです。
技術は日進月歩ですが、それでも現在の施設の広さは体育館程度。
建設費は150億円。
日本にはまだ5基しか無いそうです。
世界では10基なので、日本が最先端を走っています。
おカネさえあれば、もっとたくさん作ってコストも下がって、命が救われる人が増えます。
ここでボクが気になったのはオリンピックの開催費用。
なんと、3兆円です。
その半分のおカネで重粒子線ガン治療施設を100基も作れるんです。
各都道府県に2基ずつ置けますね。
ガン治療が劇的に進むはずです。
しかし国家は、このようなことにはおカネを使わず、オリンピックに天文学的なおカネを使います。
どっちも国民負担なんですよね。
この分野で世界の最先端を走る日本。
ここに国家として投資すれば、日本は世界を引き離せます。
多くの人の命を救うと共に、日本からの輸出産業として日本経済に、そして世界にも貢献できるんですよね。
もたもたしていると、かつてのパソコンのOSや液晶や携帯電話のように、アメリカなどに主導権を握られます。
なので、これを読んだ人はぜひ、この記事をSNSで拡散してください。
今日は、ボクが読んだ話の受け売りですが、多くの人がガンで亡くなることを考えれば、大切な話だと思います。
ちなみに、その本とは、インベスターZの19巻ですよ。