長い行列
この世の中には富裕層と富裕層では無い人とが存在します。
富裕層の家庭に生まれた人は別ですが、自分の素質で富裕層になった人には、運と才覚の両方があります。
才覚とは、思考力と行動力を言います。
つまり、富裕層になる人には、それに必要な思考力と行動力が備わっているわけです。
サラリーマンに富裕層はほとんどいません。
いるとすれば、ごく一部の役員クラス。
大企業で高い給料をもらっている人は少なからずいますが、それはその人の才覚によるものでは無く大企業のパワーによるケースがほとんどです。
例えば、大企業で月給70万円をもらっている人が中小企業へ転職したら、とても月給70万円なんて稼げません。
あくまでも高給は会社のおかげ。
さて、サラリーマンの話を出しましたが、そこには意味があります。
サラリーマンと事業家の最大の違いは時間の価値観なんです。
飲食店の行列を思い浮かべてみましょう。
オープン記念で初日のみラーメン1杯無料、なんてのがあれば、たちまち大行列。
よくある話ですよね。
しかし、そんな行列に並ぶのは分類で言えばサラリーマン。
なぜなら、サラリーマンにとって時間の価値はとても低いからです。
1日のうち8時間をフルに働いても、1時間ほどサボっても、もらえる給料は同じ。
つまり、8時間の価値と7時間の価値に差はありません。
これがサラリーマン的考え方。
事業家はこうは考えません。
同じ人間が1日に7時間働くよりも8時間働く方が多くの収入を得ることができる。
だから時間の価値は高いのです。
勘違いしないでくださいね。
すべてのサラリーマンや事業家がそうだとは言いません。
あくまでも象徴的に言っているだけです。
サラリーマン的考え方と事業家的考え方。
ラーメン1杯が700円だとしましょう。
それに並ぶ行列が1時間待ち。
つまり、1時間で700円の価値。
行列に並ぶ人は700円のラーメンを手に入れるために1時間と言う時間を消費します。
富裕層
しかし富裕層(になる才覚のある人)はそんな行列には並びません。
考え方が違うからです。
1時間と言う時間を消費して700円の商品を手に入れるよりも、1時間と言う時間で自分のスキルを発揮して、もっと稼ぐわけです。
1時間に2000円とか5000円とか稼ぐ能力がある人なら、行列に並ぶのは損です。
あくまでも時間の価値を重視します。
そう言う考え方が才覚です。
ボクの知人が携帯電話のauのユーザーなんですが、抽選で60万人に当たるプレゼントになかなか当たらないとグチっていました。
知人は、60万人も当選するはずなのに、なぜ当たらない!と言っています。
ボクがサクッと調べたところ、auのスマートパスの会員数は昨年の時点ですでに1500万人を突破しています。
うーん、1500万人のうちの60万人って、1500分の60、つまり4%です。
25回やれば1回当たる確率の抽選ですね。
まあ、ほとんど当たりません。
しかも、賞品のななチキって約200円なんですよね。
4%の当選確率で200円の賞品ゲット。
期待値で言えば、8円ですね。
8円の期待値に対してやきもきするのは時間のムダです。
まぐれで富裕層になった人以外には才覚があります。
世の中にはおカネ持ちになりたいと言う人はたくさんいるのに、ただ言っているだけで実際にそのための考え方を身に付けたり行動を起こす人がほとんどいないのはなぜなんでしょう。
少なくとも、期待値の低い抽選にうつつを抜かしたり行列に並んでいる人には一生チャンスはありませんよ。
あとは個人の自由です。
もし一生、絶対に富裕層になりたくないと考えるのであれば、ぜひ行列に並んで無料でラーメンを食べれば良いと思います。