ガリレオの主張
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
重さが200kgの物体と重さが100kgの物体。
この2つを同時に高いところから落としたら、どちらが先に地面に激突するでしょうか。
この問題、昔の人は、重いモノが当然先に地面に激突すると考えていました。
だって重いんだから速く落ちるに決まってるじゃん、と。
昔の人というのはガリレオ・ガリレイ以前の人たちです。
で、ガリレオはこれに異を唱えました。
次のように考えたわけです。
2つの物体を結びつけてしまいます。
すると、落下速度の異なる2つの物体がつながって落ちるので、落下速度は、それぞれ単体の場合の中間の速度になると考えられますよね。
つまり、200kgの物体が落ちるときよりは遅いけれど100kgの物体が落ちるときよりは速いと。
なるほど。
一理ありますね。
でも、次のようにも考えられるんです。
200kgの物体と100kgの物体を結びつけて落としたのなら、それは300kgの物体が落下しているのと同じ。
てことは、さらに高速で地面に激突するはず。
おや?
重さの違う2つの物体を結びつけた場合、2つの物体の中間の速度で落下するのか、それとも2つの物体の合算となり、さらに高速で落下するのか。
矛盾が生じますね。
そうです。
この矛盾に気づいた結果、ガリレオは主張したんです。
そもそも重さの異なる物体の落下速度が異なるという説は間違い。
空気抵抗を除けば、どの物体も同じ速度で落下する。
現代社会
あまりにもざっくり書いてしまいましたが、だいたいそういうことです。
ある説に関して矛盾が生じているためにその説が間違っていると主張する。
まっとうな理屈です。
ボクたちが生きる現代社会では物体の落下速度は同じであることは証明済みです。
にもかかわらず、今の世の中でも、明らかにおかしい理屈なのにまかり通っていることが多いですよね。
特に自然科学分野よりも社会科学分野で。
つまり、明らかな証拠がないのに有罪判決が出て刑罰を受けている人がいたりする事例です。
いわゆる「えん罪」ですよね。
ガリレオが400年近く前に世の中の常識に抵抗してでも主張した論理性。
400年後の今でも矛盾がまかりとおる現代。
それを思うと、ボクらがやるべきことはまだまだ多いな。
そう思った誕生日でした。