デジタルとアナログ
デジタルとアナログは単にスイッチのオンオフ(デジタル)かどうかの話です。
本来はそう言う意味なんですが、今ではすっかり、コンピュータ的なデバイスがデジタルで、昔ながらのコトがアナログだと思われています。
実態としては大きくは間違っていませんが概念としては違いますね。
アナログ的なモノ
ボクはこんなブログを書いているくらいなので、デジタル機器を目一杯使っています。
パソコンにマウスが標準装備される前の時代、東芝のパソピア7やMSX、PC-8801の頃からプログラムを書いていました。
今は、iPhoneやタブレットもゴリゴリと使っています。
日常の買い物は完全に電子マネー派。
現金を使うコトはめったにありません。
ATMで現金を下ろすのも年に1回か2回くらいです。
そんな生活を10年くらい、続けています。
多くの人は勘違いしていますが、ボクは、デジタル的なモノはセキュリティの面で非常に安全だと思っています。
電子マネーやクレジットカードは安全なのか、と言う疑問を持つ人がいますが、安全度で言えば、現金の方が危険です。
その最大の理由は、
現物には名義が紐付かない
からです。
現金などのいわゆる現物って、所有者名を書かないですよね。
例えば、財布から1万円札を誰かが盗んだとします。
その盗まれた1万円札が自分のモノだと証明する手段はほとんどありません。
1万円札に名前が書かれていないですし、仮に書かれていたとしても、本人が書いたかどうかもわかりませんし、書かれているコトが事実かどうかもわかりません。
最近、とある有名人が空き巣に遭って3000万円相当の金の延べ棒が盗まれたそうです。
現物ですね。
盗まれてしまうと、その金がその人のモノだったと証明するのは困難です。
その点、電子マネーやクレジットカード、あるいは銀行でも現金引き出しでは無く、直接、他の口座への振込なら、すべて履歴が残ります。
広い意味でのデジタルタトゥーと言えそうです。
なので、何らかの犯罪があった場合、履歴が残るので、犯人を見つけやすいんですよね。
ボクが思う、危険なアナログ的ツールとしては、郵便が該当します。
特に、普通郵便って、ポストに投函するだけですよね。
差出人の名前がデタラメであっても、宛先が合っていれば配達されます。
なので、郵便物の中に爆発物や危険な薬物などが入っていても、犯人を特定するコトは困難です。
履歴を追えないと言うコトは、実は恐ろしいコトです。
その点、携帯電話の場合は、原則として加入時に本人確認が求められます。
なので、携帯電話を使って悪事を行っても、使用者の追跡が行えます。
それが抑止力となって、犯罪が行いにくいんですよね。
本来のデジタルとアナログの意味合いは冒頭に書いたとおりですが、現在では、デジタル的なモノは、履歴を追跡できるモノと言い換えが可能です。
と言うわけで、何となくのイメージでは無く、具体的な検証の上で、アナログ的なモノを使うかデジタル的なモノを使うかを考えた方が安全性は高まると思います。
犯罪者集団は、現金で取引すれば履歴が残らないので、そっちを好むんですよ。