デジタルはオンとオフ
デジタルとは、オンかオフのどちらかで表現する手段です。
ファックスを思い出してみてください。
白い紙に黒い点で描画されています。
白がオフだとすれば黒がオン。
白か黒か。
この2つの値だけで表現しているんですね。
2値で表現するのがデジタル。
数字で言えば0か1か。
0か1かしか扱えないのなら、表現するのに非常に不便じゃないかと思う人もいるので、先にファックスの例をだしました。
2値でもファックスはきちんと表現できます。
相手に情報を伝えることができます。
ポイントは、2値がたくさん集まっていると言うことです。
我々が普段扱う数値は10進法です。
0から始まって9の次は1桁上がって、また0に戻ります。
9の次は10であり、99の次は100です。
デジタルの場合は2進法。
考え方はまったく同じで、0から始まって1の次は1桁上がって、また0に戻ります。
1の次は10であり、11の次は100です。
0
↓
1
↓
10
↓
11
↓
100
↓
101
↓
110
↓
111
↓
1000
ですね。
2進法と10進法を並べて書けば、
2進法の10は10進法の2であり、
2進法の100は10進法の4であり、
2進法の1000は10進法の8です。
これは上から数えればわかりますね。
2進法の0=10進法の0
↓
2進法の1=10進法の1
↓
2進法の10=10進法の2
↓
2進法の11=10進法の3
↓
2進法の100=10進法の4
↓
2進法の101=10進法の5
↓
2進法の110=10進法の6
↓
2進法の111=10進法の7
↓
2進法の1000=10進法の7
だから、2進法でも桁を増やしていくことで、どんなに大きな数でも表現できます。
デジタルは劣化しない
アナログと違ってデジタルは数値化できるメリットがあります。
例えば、次の色を見てください。
この色を誰かが別の人に伝えるのに、アナログの発想だと大変です。
「ピンク!」
と伝えると、次の人はピンクだと理解できるんですが、ピンクと言っても濃いピンクなのか薄いピンクなのか、さっぱりわかりません。
仮に濃いピンクと伝えても、濃さの程度もわかりません。
それをさらに次の人に、そしてさらに次の人へと伝えていくと、伝わっていく色のニュアンスはどんどん変化していきます。
つまり、アナログだと正確に厳密に情報を伝達できないのです。
一方、デジタルなら。
上の色にあらかじめ工業規格などで色番号を付けておきます。
例えば、
色番号:235052109
と言うふうに。
で、伝える人は、色番号を次の人に伝えるだけ。
何人いても、色番号を伝えれば、聞いた人は、工業規格の、
色番号:235052109
を再現すれば良いわけです。
つまりデジタル化すれば、情報を正確に伝達できるようになります。
だからデジタル化は大切なのです。
よく、あなろぐは温かみがあって、デジタルは冷たい。
そんなイメージ論が語られます。
それはなぜでしょうか。