エレベーター
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
この前、面白いクイズを耳にしました。
「1階から5階まで5秒で着くエレベーターがあります。ではこのエレベーターは1階から25階まで何秒で着くでしょう。」
みなさん、わかりますか?
答えは25秒、ではありません。
まあ、わざわざクイズにするくらいなので、そんなに簡単では無いんです。
すると、いろんな人から、出るわ出るわ誤答のオンパレード。
「5秒!」
「1秒!」
「10秒!」
「0.5秒!」
もうめちゃくちゃ。
普通の算数問題
実はこの問題、トンチでもなぞなぞでも引っ掛けでも何でも無いんです。
ごく普通の算数の問題です。
1階にいるエレベーターが5階に上がったので、4階分上がったわけです。
4階分上がるのに5秒かかるんですよね。
1階から25階まで上がるということは24階分上がることになります。
つまり6倍。
正解は30秒ですね。
ほら、何の変哲もない算数問題でしょ?
0から始まるという概念
昔、ボクの同級生が高校生の時に、時間の測り方がおかしかったんです。
一番最初を1にして、2、3、4、5…と数えるんですよ。
すごく当たり前のことですが、時間を数えるときは最初は1ではなく0ですよね。
まず0から始まって1秒後に1です。
赤ん坊もそう。
生まれた時は0歳で、1年後に1歳になるわけです。
ところがモノの数を数えるときは1個、2個と数えるので、スタートが1だと思い込んでいるわけです。
あくまでも始まりは0で、1つ後に1がやって来る。
この辺りが算数や数学のセンスの有る無しなのかなと。
その同級生は、やはり数学を苦手としていました。
一番最初が1なら、100メートル走でスタートのピストルが鳴った瞬間が1になってしまいます。
すると1はスタートした瞬間、つまり1には長さが無いことになってしまいますよね。
それは間違い。
長さが無いのはあくまでも0。
そして1秒後に1がやって来る、つまり1秒というのはきちんと1秒間の長さがあるということですよね。
この話を数学的センスが無い人に理解させるのが意外と難しい。
もちろんきちんと理解している人が大半で、しかもきちんと理解していれば、中学生くらいでも十分わかるんです。
上記のエレベーター問題はそれに似ています。
エレベーターが1階にいるという状態はエレベーターがスタート地点にいることと同義になってしまいがちですが、本来の意味でのスタート地点は0なので、1階にいる時点ですでに1階分進んでいると考えたほうが自然です。
0階から5階まで上がるなら確かに5階分の移動になりますが、1階から5階までの移動なので、エレベーターはすでに1階まで進んでいて、残り4階分を上がると考えるのが本来です。
しかしエレベーターには0階なんて存在しないので、この問題をややこしくしているんですね。
よければ、過去のクイズ記事も読んでみてください。