駅の改札
鉄道の駅には改札があります。
なぜ改札があるか。
それは、性悪説で成り立っているからです。
もし、すべての人が、きちんと出発駅から到着駅までの運賃を払うのが確実であれば、改札なんて作らなくて良いわけですよね。
少なからぬ数の人たちが悪事を働くから、それを阻止するために、改札が存在するわけです。
IT
ITも基本的には性悪説です。
だから、パスワードが必要なんですね。
でも、例えば、クラウドストレージなんて、クラウド会社の施設内にあるわけですよ。
ボクがクラウドにデータを保管すれば、それは、ボクの自宅でもボクの倉庫でも無く、クラウド会社内にデータが置かれます。
なので、その会社の誰かが、ボクのデータを見ているかどうかなんて、ボクにはわからないわけです。
もちろん、その会社の誰もが見られないような仕組みにはなっていますし、実際、見られないんですが、それは、人間がそのように行動しているからです。
もし、その会社の悪意のある誰かが、こっそりデータを見ようとして、バレないための仕組みを作ってしまえば、その悪事が判明するのは、難しいかも知れません。
クラウドじゃなくて、実際の倉庫で考えればわかりますよね。
自宅に荷物が収まらないので、ボクが外部の倉庫を借りたとします。
その鍵を開けられるのは、ボクだけでは無いんですよ。
その倉庫の運営会社も開けられるのです。
そうしておかないと、ボクが鍵を紛失したら、誰も開けられなくなりますからね。
と言うコトは、その倉庫会社の中の人は、悪事をするコトは可能です。
理論上は。
それでも、ほとんど問題無く運営されているのは、性善説だからですね。