ヒューマンエラー
プールの水栓を閉め忘れて数ヶ月間、水が出っぱなしだったので、水道代が100万円も余計に掛かった。
だから、閉め忘れた職員に100万円を請求した。
この話。
たまにあるんですよね。
はたして、これ、妥当でしょうか。
結論を先に言えば、妥当ではありません。
なぜなら、ヒューマンエラーの話だからです。
ヒューマンエラーは誰にでも起こる
何かをし忘れる、と言うのは誰にでも起こり得る話です。
ボクもいままでの人生で、何かを忘れたコトなんて何度もありますし、これを読んでいるあなたもそうでしょう。
でも、職場によって、そのリスクは様々です。
何かをし忘れた場合に、100万円請求される職場とされない職場。
前者って怖くないですか?
前者からは人が去ります。
こんな事例を考えてみましょう。
ちょっと極論ですが、わかりやすい事例です。
もし、毎日の業務で、あなたがパソコンのキーボードで文字入力していて、1文字でも入力を間違えた瞬間に誰かが死にます。
もちろん、誰かが死んだら、あなたの責任です。
そんな仕事、引き受けられますか?
そんなリスクがあれば、毎日毎日、絶対に文字入力を間違えないと言えるでしょうか。
無理ですよね。
そんな仕事があれば、誰も引き受けません。
プールの水栓閉め忘れも、単に、
物忘れ
と言う、誰もが経験するできごとです。
たまたま、その職場にいたからと言うだけで、100万円請求されるのなら不公平であり、リスクが大きすぎるのです。
大切なのは、ヒューマンエラーは必ず起こると言うコトを認識するコト。
そして、ヒューマンエラーが起こっても損失を最小限に抑える仕組みを作るコトなのです。