血液の癌
日本を代表するスポーツ選手が白血病を公表しました。
わずか18歳。
白血病は血液の癌と呼ばれる病気で、難病のひとつです。
ボクは高校時代からの親友を数年前に白血病で亡くしました。
まだ30歳代でした。
久しぶりに顔を見た彼は冷たく青い顔をして静かに眠っていました、
何十年も生きていると、何人もの友人が先に天国に行ってしまいます。
みんな若いのに。
病気だったり、事故だったり、突然の心臓発作だったり。
有名な人が病気になると、多くの励ましの声が届くと思いますが、もちろん、この世の中にはテレビに映らない一般の人々が圧倒的に多く、そして、同じ病気と闘っている人もたくさんいます。
明日も生きるコト
多くの人は勘違いをしてしまうんですが、白血病は人間が経験する数多くのコトのひとつに過ぎません。
例えば、ボクは何度か交通事故を経験していますし、全治1年の大ケガをしたコトもあります。
また、4回も勤務先の倒産を経験しています。
今日、ボクが生きているコトは、単なる偶然です。
白血病の人に励ましを送った中で、何人かは、明日、交通事故や犯罪で死ぬかも知れません。
とにかく、日本では年間100万人以上、つまり、毎日3000人がどこかで亡くなっているのです。
明日も、日本で3000人が亡くなります。
逆に、残りの1億2千万人以上は、あと1年間は生きるのです。
ボクの友人のように、白血病で亡くなる人もいれば、白血病を乗り越えて生きている人もたくさんいます。
また、白血病になる前に、事故で亡くなる人もたくさんいます。
人間の致死率は100%です。
そして、それがいつかは誰にもわかりません。
白血病を患った人が、明日、白血病とは関係なく、明日、心臓発作で亡くなる可能性もあります。
ボクは明日、くも膜下出血で死ぬかもしれません。
つまり、今日、病気の人も、今日、健康な人も、関係無いのです。
誰もが、明日も生き延びる可能性は50%であり、明日が人生最後の日になる可能性も50%です。
そう思えば、白血病を患ったコトは何の障害にもなりません。
50%の確率で明日も生きるコトを前提に、今日、やるべきコトをやる。
それが、すべての人に言えるコトだと思います。
白血病でも、偏頭痛でも、風邪でも、健康でも、サラリーマンでも、自営業でも、社長でも、学生でも。
すべての人が、50%の確率でやって来る明日のために今日を過ごす。
今日と言う日の存在価値は、そう言うコトじゃないでしょうか。