法律
法律は毎年のように改正されます。
また、新しく作られる法律もたくさんあります。
現在、圧倒的な多数で、自民党が与党です。
なので、原則から言えば、自民党の思惑による法律が決まりやすい状態です。
例えば、いま、話題になっているのは高プロ(高度プロフェッショナル制度)ですね。
与党である自民党側は、これを通そうとし、野党側は与党に反対するのがお仕事なので、この制度に反対します。
国民の方も、与党支持者は与党の考えに賛同し、野党支持者は野党の考えに賛同します。
こうやって論争が起きるわけですね。
政権
いくら自民党が圧倒的多数だからと言って、別に、自民党が独裁政治をしているわけではありませんし、総理大臣は独裁者ではありません。
法治国家なので、法に触れることをやれば処罰を受けます。
ホントの独裁国家と、与党が圧倒的多数の法治国家とは全然違うのです。
決して、圧倒的多数の与党でも、暴走はできないのです。
だから、法律が妥協の産物であることが多いんです。
ある程度、野党側に譲歩して、法案を通すからです。
実にくだらないことですが、現実に起こっていることです。
国民のみなさんは(ボクも含めて)、法案への目線をしっかりと考えて欲しいんです。
法律は、可決してしまえば、それに基づいて行動することが合法であり、法に反することをすれば違法です。
例えが悪いですが、犬の名前に「様」を付けて呼ばなかった者は死刑、なんて法律でも、可決してしまえば、すべての国民がそれに従わないと、違法になってしまうんです。
ボクは常々書いて来ましたが、法律を守っていることが正しいとは限らないんです。
なぜなら、法律自体が間違っている可能性があるからです。
あるいは、年月が流れて、法律の内容が時代にそぐわなくなることもあります。
それを心の奥底に持っておいてください。
すると、今を生きるボクたちが考えるべきなのは、現在、自民党が作った法案のあり方です。
自民党支持者は、法案も支持するでしょう。
そして、その法案が可決され法律として施行されたとします。
恐らく、自民党は、それを利用して悪事を行うことは無いでしょう。
それを信じますし、信じたいです。
しかし、さっきも書いたように、年月と言うのは流れて行くモノです。
将来、自民党とは別の政党が政権を獲ったとしたら。
その政党は、いまの自民党が想像もしなかった悪いやり方で、その法律を使うかもしれません。
政党は変わっても、法律は続くのです。改正されない限り。
つまり、●●党を支持しているから、●●党が作った法案にも賛同する、と言う考え方で法律が施行されてしまうと、将来、まったく別の党が悪用できてしまう可能性があるんです。
と言うことは、現在の我々は、
もし将来、政党が変わったときにも、その法律は国民にとって安全かどうか。
と言う目線で見る必要があります。
決して、●●党支持だから、と言う浅い考えで決めるべきではありません。
そうしないと、自分の子や孫に大きな被害が及ぶ可能性があります。
安全じゃないなら法改正すれば良い、と思うかもしれませんが、そのときの政党が圧倒的多数なら困難です。
同様の考え方は憲法にも当てはまります。
どんな悪いヤツが出てきても法が国民を守ってくれる。
それが法治国家のあるべき姿です。
日本をそう言う国にしましょう。
なお、現在、たまたま自民党が与党なので上記で自民党を例として出しましたが、もちろん、すべての政党、政治家に当てはまる話です。