非天マザー by B-CHAN

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選挙制度が民主的だと思い込んでいる人へ

選挙制度

 

 

日本では政治家は選挙で選ばれます。

日本は民主主義国家ですが、その政治家を選挙で選ぶため、選挙制度とは民主的なモノだ、と思い込んでいる人がたくさんいます。

民主的、と言う言葉の定義にもよりますが、例えば、多数決もそのひとつだとする説もあります。もちろん、それを否定する説もあります。

 

日本の選挙では、得票数が多い方が当選する、つまり、多くの有権者から支持されている政治家が当選する、だから、多数決と言う意味では、選挙は民主的だ、と言える。

 

一見、当然のコトを言っているようにも聞こえますが、実はそうでも無いんですよ。

それを、いつもどおり、感情論をなるべく交えず、淡々とロジックで説明してみますね。

 

 

小選挙区

 

 

日本の選挙制度はいくつかの仕組みがありますが、その中で、小選挙区制がわかりやすいので、それを使って説明してみます。

小選挙区制とは、ひとつの選挙区で当選者が1人だけの選挙です。

つまり、得票数の一番多い人が当選します。

中選挙区とか大選挙区は、当選者が上位3人とか5人とか、複数の当選者が出る選挙方式です。

 

さて、小選挙区制。

その選挙区で5人の候補者がいるとしましょう。

あくまでも話をわかりやすくするための例なので、数字はなるべくカンタンにしますね。

小選挙区なので5人の候補者の中で当選するのは1人です。

通常は、投票率は100%になるコトはありません。

投票率100%とは、すべての有権者が投票するコトですね。

日本の政治家の選挙の投票率はわりと低くて、50%を切るコトも珍しくありません。

今回は、投票率まで考えると難しくなるので、とりあえず投票率が100%として、つまり有権者が全員、きちんと投票するとして話をします。

有権者の数は100人としましょうか。

こんなに小さな選挙区は無いと思いますが、これも話をわかりやすくするためにカンタンな数字で。

 

要は100人の有権者が5人の候補者の誰かに投票するわけです。

得票数は次のとおりでした。

 

  • 候補者A:25票
  • 候補者B:23票
  • 候補者C:20票
  • 候補者D:17票
  • 候補者E:15票

 

よって候補者Aが当選です。

民主的な選挙で決まった当選なので、もちろんこれは有効です。

しかし、数値をよく見ると、当選した候補者Aは有権者全体の25%の支持しか得られていません。

有権者の75%は候補者A以外に投票したのです。

つまり、民意としては、候補者A以外が75%ですが、政治家になるのは候補者Aです。

有権者の大半が支持していない人が政治家になる。

 

仮に多数決が民意だとするならば、この結果はむしろ民意からは遠いんですよね。

 

日本は、法治国家です。

法律で選挙制度が定められている以上、この結果に従う必要があります。

 

一方で、勘違いしてはいけないのは、法律が必ずしも正しいとは限らない、と言う点ですね。

毎年、数多くの法律改正が行われます。

理由はカンタンで、法律が時代にそぐわなくなったり、法律自体がおかしかったりするからです。

ここはきちんと頭に置いておく必要があります。

 

法治国家である以上、法律を守る必要はありますが、法律が絶対に正しいとは限らない。

 

従って、きちんと法に則って行われた選挙であっても、それが民意を反映しているとは必ずしも言えない、と言うコトです。 

 

 

比例代表制

 

 

ちなみに、おまけに書いておきますが、比例代表制と言う制度もあります。

これは政党が候補者の名簿を作っておき、その政党に投票された票数に応じて、名簿の上に載っている人から順番に当選が決まる制度です。

もし、さっきの小選挙区制で落選した候補者でも、比例名簿の上位に載っていれば、こちらで当選するコトがあります。

いわゆる復活当選ですね。

聞いたコトがあると思います。

 

あえてイヤな言い方をすれば、有権者からは支持されずに落選したのに、党の名簿の上の方に記載されていたので、ラッキーにも当選した。

 

そう言う捉え方もできます。

こうなると、ますます、民意からは遠ざかります。

実際、選挙区では一度も当選したことが無い、つまり、有権者からは支持されていないのに、比例で復活している議員は存在します。

 

 

現実

 

 

では、なぜ、こう言う制度が存在するんでしょうか。

いくつかの理由があります。

それはここではあえて書きません。長くなるので。

 

ひとつ、理解しておいて欲しいのは、選挙制度と言うのは、このように、必ずしも民主的とは言えないコトもある、と言う話です。

民主的な選挙で選ばれたんだから、民意を反映している、と言うのはそう言う意味では暴論ですね。

民主的では無いけれど、法律に定められた選挙で選ばれたんだから従うしかない、と言うのがニュアンスとしては正しいと思います。

 

有権者の数が数十人程度であれば、みんなで話し合って、政治家を選ぶコトも可能かもしれません。

でも、日本で言えば、選挙区の有権者は数千人、数万人、数十万人と多数です。

こうなると、もはや全員での話し合いは不可能です。

なので、話し合い以外の方法で政治家を選ぶ必要があります。

その方法として、一番マシなのが、多数決による選挙です。

他に良い方法が無いですからね。

つまり、選挙とは、民主的な方法と言うよりも、有権者の数が多すぎて話し合いで決められないので、仕方無く得票数順位で当選者を選ぶ制度、と言った方がボクが近いと思っています。

 

人間は神様では無いので、意見も様々。

人数が多くなれば、まとめるのは難しくなります。

であれば、もはや民意よりも順位制で選挙をすると言う制度を使うしかありません。

例え1位の人が25%の支持であったとしても。

 

よく考えたら、そんなモノなんですよ。

選挙とは理想の制度では無く、人数が多すぎて他に良い方法が無いので仕方無く行っている制度。

 

だから、民主的な選挙で選ばれた人だから民意を反映している、と軽々しく言ってしまうのは疑問に感じられるんですよね。

 

それを頭に入れた上で、現行の選挙制度のメリット・デメリットを学んでみると、それはそれで楽しいですよ。

今回は話をカンタンにするために様々な省略をしました。それも頭に入れておいた方がいいです。

国民として。