宿命の星
マンガ「北斗の拳」でもおなじみの北斗七星。
天空に輝く7つの星を軸に、宿命の物語が展開されます。
北斗七星は上記の写真を見てもわかるように、「スプーン」の形で有名ですね。
北斗七星に限らず、他の星座も、いろんな形を表しています。
はくちょう座は白鳥の形、てんびん座は天秤の形。
ここで、考えてみてください。
星座って、ホントにその形をしているんでしょうか。
話をカンタンにするために、図を作ってみました。
この図を見てください。
青い人、黄色い人、赤い人が並んでいます。
これを見て、
信号3兄弟
と名付けた人がいました。
では、これはホントに信号3兄弟なのか。
次の図を見てください。
手前にいる黒い人から、信号3兄弟を見た様子です。
これをもう少し上空から見てみましょう。それが次の図です。
これでわかりましたよね。
北海道にいる黒い人から見た、青い人、黄色い人、赤い人の位置関係です。
では、これを完全に真上から見てみましょう。それが次の図。
北海道に黒い人がいます。
青い人は東北。
黄色い人は関西。
赤い人は九州。
実は信号3兄弟は、3人とも遠く離れたバラバラの地域に住んでいるんです。
お互いに面識も無く、出会ったことも無く、何の関係もありません。
それをたまたま北海道の位置から見たときに、赤黄青の信号のように並んでいるだけなんです。
で、この3人の何の面識も関係も無い人たちをまとめて、信号3兄弟と名付けただけなんですね。
星座の星は互いに無関係
ここまで書いた時点で、もう話の趣旨は読めちゃいましたよね。
星座。
そう、星座です。
さっき、北斗七星のスプーンの形を見てもらいましたが、あれは、あくまでも、地球から見た場合の並び方なんです。
この7つの星のひとつひとつは、お互いに遠く離れた場所にあって、何の関係も無いんです。
何の関係も無い遠く離れた青い人、黄色い人、赤い人たちに向かって、
「お前たちは信号3兄弟としての宿命を負っている。」
と言ったところで、
「いやいや！それは北海道から見たときに、たまたまそう並んで見えるだけで、自分らはお互いに何の関係も無いから！こじつけがヒドい！」
と言う返事が返ってくるでしょう。
北斗七星もまさにそう。
地球から見たときにたまたまそうなるだけで、実際には7つの星が並んでいるわけでも無く、遠く離れてお互い無関係にバラバラに存在しているんです。
そのバラバラの星を見て、北斗の宿命だと思い込んで汗水流して血を流して闘っているのが北斗の拳の物語なんですね。
いやはや、お疲れ様っす！
他の星座もすべてそうです。
実際に白鳥の形も天秤の形でも無いです。
つまり、星座に基づく星占いとか占星術に意味はありません。
いや、ボクは別に星占いを否定するつもりはありませんよ。
意味の無いモノを信じるのも個人の自由ですから。
例えば、ボクが、
調味料占い
を発明するのも自由だし、それを信じるのも信じないのも自由です。
星座はたまたまそう見えただけのモノであり、星占いはそう言う意味で根拠はありません。
根拠の無いモノで占うと言う意味で、星占いも占星術も調味料占いも同じです。
人間が勝手に作ったモノです。
表面的に見えたモノを真実だと思い込んで影響を受けるのは大衆の特徴ですからね。
それによって間違った判断をすることが多いと言う話です。
あ、北斗の拳は、ボクの大好きなマンガです。
何度も、コミック全巻を読みました。
すごく面白くて涙も流せて心に残る名作です。
歴史に残ります。
読んだことの無い人はぜひ読んでください。
Amazonで電子書籍版も出ているので、iPhoneやAndroidでも読めますよ。
