戦争
とあるSF小説を読んでいます。
ある惑星で2つの国が戦争をしています。
宇宙空間に出る程度の科学力がある国同士の戦いです。
惑星は地球より地表が薄く、火山活動も活発で不安定な状態です。
そんな惑星で大規模な戦争が起こり、強力な兵器が使われてしまうんですね。
兵器は、その惑星の月から発射されます。
余りにも強力な兵器ゆえ、その惑星は木っ端みじんになってしまうのです。
もちろん、その惑星にいた種族は滅亡。
月にいた少数のみが生き残ったのです。
異星人
地球人は、その惑星のそんな歴史を知るコトとなりました。
そして、その惑星から宇宙船で旅立っていた別の種族と宇宙空間で遭遇します。
その種族は、母性が消滅したコトを知り悲嘆に暮れます。
その種族は高度な科学技術を持ち、高性能な翻訳機を使って地球人と交流し、母性が消滅に至る原因を聞き出します。
地球人は、2つの国の戦争が原因だと説明するんですね。
しかし、その種族は理解できません。
非常に高度な科学力を持った種族が理解できないのです。
理解できない理由はたったひとつ。
その種族には戦争と言う概念が無かったからです。
同じ星の種族同士が2つの国に分かれて戦争をし、星を滅ぼしてしまった。
結局、相手を滅ぼすどころか自らを滅ぼす、まったく無意味な行為です。
だから、理解できないんですね。
なぜ、何のために、そんなコトをするのか。
地球人の歴史を振り返ってみてください。
戦争の歴史ですよね。
戦争を繰り返した結果、21世紀の今の世界があります。
そして、その世界は、核兵器のおかげで平和を維持しています。
核兵器と言う名の兵器に頼らなければ平和(に見える状態)を維持できない地球人。
地球を滅亡させるほどの兵器を持たなければ生きられない地球人。
その種族から見れば、地球人もまた、理解できない生き物なのでしょう。
ボクは、愛国心よりももっと大切な愛星心と言う言葉をずっと使っています。
その考え方の元では戦争はありません。
地球人は、国家や宗教を生み出すコトで戦争を繰り返して来ました。
ボクのような究極の保守(国も宗教も無い)の考え方を全地球人が持てば、やがて戦争と言う概念も無くなるんですが。
ちなみに、そのSF小説の名前は伏せておきましょう。
有名なので、ここまで読んだら知っている人もいるかも知れません。