災害時Wi-Fi
今回、西日本の大雨で大災害が起きました。
災害時に解放されるのが、無料の無線LAN(Wi-Fi)で、
SSIDは、
00000JAPAN
もう、すっかりおなじみですかね。
無料で利用できます。
認証も不要です。
暗号化
一般的な携帯電話の回線は、無線LANではありません。
ここではキャリア回線と呼びます。
キャリア回線は日本全土をカバーしていて、日本中に基地局があり、基本的には電波を長距離まで飛ばします。
無線LANは逆に、電波は短距離です。
コンビニや駅など、施設内で使われることが多いですね。
キャリア回線は1ヶ月に使用できる量が決まっています。
例えば、ボクが使っているソフトバンクのギガモンスターと言うプランでは、1ヶ月に20GB(ギガバイト)まで。
一方、無線LANは基本的に容量制限はありません。
なぜなら、無線LANのアンテナは固定回線(有線)につながっているのが基本だからです。
広範囲を無線でカバーするキャリア回線は大勢の人が使えば混雑します。
無線の通路は有線の通路よりもずっと細いのです。
無線LANの場合は狭い周辺だけが無線で、そこから先の大半は有線のため、あまり混雑のことを考える必要はありません。
それでも新幹線の無線LANのように、1車両で大勢の乗客が使うような無線LANは混雑して速度が遅いなんてことが多いですが。
いずれにせよ、災害時に解放されるのはキャリア回線では無く無線LAN。
キャリア回線を無料開放してしまうとパンクしてしまいます。
ところが、無料で開放される無線LANは、無料で認証不要と便利な反面、とても危険です。
暗号化されていないからです。
暗号化されていないから、誰もが認証不要で簡単に利用できるんですが、それはつまり、悪い人が侵入しやすいと言う意味でもあります。
なので、災害用無線LANを使うときには、銀行の口座番号とキャッシュカードの暗証番号とか、とにかくパスワードを送信するようなやりとりはやめましょう。
Amazonや楽天にログインするのも良く無いです。
こうなってくると、災害用無線LANでできるのは、会話くらいですが、それでも今の技術では仕方が無いんですね。
キャリア回線がもっと発達して超高速通信の時代になれば、災害時に解放されるのは無線LANでは無くキャリア回線、と言うことになるかもしれません。
とにかく、災害用無線LAN、
00000JAPAN
を使う人は注意してください。