マルチタスク
5年ほど前に、こんな記事を書きました。
当時のこのブログのアクセス数は、1日あたり、まだ1000から3000をウロウロしてたので、この記事が少しだけヒットして、安定して3000を超えるようになって、喜んでいたのを思い出します。
当時のiPhoneと今のiPhoneとで、見た目は大きく変わったんですが、基本的にシングルタスク(同時に1個のアプリしか動かない)のは変わらないんですよね。
バックグラウンドで音楽が流れるなど、一部の機能だけがマルチタスクを行っています。
いまのiPadはアプリを左右に並べてマルチタスクっぽいことはできますが、iPhoneでは無理です。
他のアプリに切り替える時は、いま使っているアプリを終了もしくは中断する必要があります。
長年、パソコンを使っていると、マルチタスクの罠に陥ります。
パソコンの場合は、ウインドウを複数並べることで、メモリーやCPUが許す限り、いくらでもマルチタスクが可能です。
で、同時に起動するアプリが増えれば増えるほど、パソコンの動作が重く(遅く)なります。
そりゃそうですね。同時に複数の作業を行っているわけですから。
問題は、その考えをiPhoneに持ち込んでしまうこと。
多くの人がそうだと思うんですが、ボクも、iPhoneを使う時はできるだけアプリを終了させるクセが身についてしまっていました。
アプリを使用中にホームボタン(丸いボタン)を1回だけ押せば、そのアプリは画面から消えますよね。
それって、作業状態をストレージに退避させてアプリの動作を止めてるんです。
で、同じアプリを再び起動すれば、中断した状態から復帰するというわけです。
問題は、ホームボタンをダブルクリックした場合です。
これまでのアプリが、起動した順番に表示されます。
これが、マルチタスクだと思いがちなんですよね。
つまり、画面には見えないけど、バックで複数のアプリが動いていると思ってしまいがち。
実際は、さっき書いたように、画面に見えてないアプリは動作を止めています。
だから、マルチタスクじゃないんです。
よって、履歴が複数表示されているからといって、iPhoneの動作が重くなるわけでは無いです。
それを上方向にスワイプすれば消えますよね。
それはマルチタスクを終わらせてるわけじゃないということですね。もともと過去のアプリは動いてないわけですから。
よって、それをしたからといってiPhoneの動作が軽くなるわけでもバッテリーが長持ちするわけでもありません。
アプリを終了するクセ
でもボクは長い間、iPhoneでホームボタンダブルクリック→上方向へスワイプをして履歴を消すクセが付いていました。
そうした方がバックグラウンドで動いているアプリが終了してバッテリーが長持ちすると思っていたからです。
実は、バッテリーのことを考えるなら、まったく逆です。
これは、Apple社の偉い人も認めています。
履歴にあるアプリを上方向にスワイプして消してしまうと、中断していたアプリが完全に終了します。
ということは、あらためて起動する時には、再開じゃなくて再起動になるので、マシンパワーが必要だと考えられます。
つまり、余計にバッテリーが減る、と。
それを知ってから、ボクは上方向スワイプでアプリを終了させるのをやめました。
終了させるクセが身に付いていたので、しばらくはイラッとしましたが、最近は慣れました。
で、明らかに体感的に、バッテリーの減りが遅くなりました。
つまり、長持ちするようになりました。
以前は、
バックのアプリを完全に終わらせてるのになんでバッテリーがこんなに減るんだ!
と思う日々でしたが、最近は、
まだこんなにバッテリーが残ってる!
と変わりました。
ホームボタンダブルクリックでアプリを終了させるクセが身に付いているみなさん。
グッとこらえて我慢してみてください。
iPhoneへの不満のひとつが減ると思いますよ〜。