アプリの値上げ
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
いま現在のiPhoneのアプリって100円単位なんですよ。
100円とか200円とか500円とか700円とか。
これが値上げされるようです。
アプリのデベロッパー宛にAppleから、そういうメールが来ているようですね。
値上がりするのは、たぶん4月3日から。もうすぐじゃないですか。
円安が進行しているので、外国から日本にやって来るモノは必然的に値段が上がります。
1ドルが120円前後なので、おそらくアプリの価格も120円単位になるんじゃないですか?
いままで100円だったアプリは120円に、500円だったアプリは600円に。
日本人から見れば値上がりですね。
誰も幸せにならない
100円のアプリが120円になったのを見て、
「Appleはさらに儲けるのか!」
と思う人も出てくるでしょうが、間違いです。
いままでは、
1ドル = 100円
の為替レートに合わせてアプリも1本100円に設定されていました。
日本で100円のアプリが1本売れると、
1ドル = 100円
なので、Appleには1ドルの収入になりますよね。
ところがその後、円安が進んで、
1ドル = 120円
になりました。
1ドル = 120円
と言うことは、
約0.83ドル = 100円
ですよね。
つまり日本で100円のアプリが1本売れても、Appleには約0.83ドルしか入らなくなったんですよ。売上減です。
そこで為替レートに合わせてアプリを1本120円にすれば、アプリが1本売れるたびにAppleには1ドル入るようになります。
つまり、Appleにとっては減収だったのが元に戻るだけで、儲けが増えるわけでは無いんですよ。
「それでも増えるから良いだろ!」
と言いたいあなた。
そうでも無いんです。
なぜなら、アプリの価格が1本100円から1本120円に値上げされると、売れる本数が減るからです。
当たり前ですよね。
消費税が5%から8%になっただけでも消費は落ち込むんですから。
100円のモノが120円になったら売れる本数はかなり減りますよ。
1本100円のアプリが10本売れたらAppleには10ドル入りますよね。
それが1本120円に値上げされた結果、アプリが8本しか売れなかったら、Appleには8ドルしか入らなくなります。
ほら、減っちゃいました。
貿易というのは自国の通貨が安いほど輸出が有利なんですよ。
日本の製造業は円安になると日本からの輸出が有利になって利益が増えますよね。
それと同じで、円安が進行するってことは、外国企業であるAppleが日本に輸出するのは不利なんです。
結局、円安のおかげで、日本のユーザーはアプリの値上がりを喰らい、あまり買えなくなります。一方のAppleの収入も減ります。
誰も幸せにならないんですよね。
なので、今のうちに高めの辞書とかスケジューラーとか買っておきましょうよ。