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知らずに損しているあなたのための正しい生命保険入門……その2.目先の保険料だけで判断すると損得が大きく変わる

保険料だけで判断すると損得を誤る

 

みなさん、こんにちは!

B-CHANです。

 

久しぶりになりましたが、生命保険入門の2回目です。

前回をおさらいしてください。

 

 


知らずに損しているあなたのための正しい生命保険入門まとめページ - 非天マザー by B-CHAN

 

 

今回は保険料の話。

「保険料」というのは、お客さんが支払うおカネ、つまり、掛け金ですね。

お客さんが受け取るのは「保険金」なので、お間違いなく。

 

ところでみなさん、保険料の安い保険を目にしませんか?

最近はネットで入れる安い保険が増えた、なんていう人も多いでしょう。

 

しかし、ここに落とし穴があります。誰でもわかる、非常に単純な落とし穴です。

クルマで例えると簡単です。

 

自動車の購入時価格と売却時価格

 

ここに2台のクルマがあります。

 

  • A車……購入時価格100万円。あまり人気はありません。
  • B車……購入時価格は500万円。非常に高い人気を誇ります。例えば昔のスカイライン(ハコスカ)のようなプレミアが付くクルマ。

 

目先の価格だけを見れば、もちろんA車のほうが圧倒的に安く買えます。

でも、人生は長い。

いつか、このクルマを手放す日がやってきます。

A車を100万円で買った人は5年後に手放すときにはどの中古車屋さんも買ってくれませんでした。つまり、廃棄するしかなかったんです。

でも、B車を500万円で買った人は5年後に手放す時に、非常に人気で、何とプレミアが付いて、中古なのに500万円で買い取ってくれる中古車屋さんが現れました。

A車の持ち主だった人は5年間で100万円でクルマに乗った一方、B車の持ち主だった人は5年間、無料でクルマに乗れたことになります。

こうなるとB車のほうが安いということになります。

売却するときの価値のことをリセールバリューと言いますが、リセールバリューの高いクルマは、結局安上がりだと言えることもあるということです。

 

実は保険にも同じ事が言えます。

 

保険料と解約返戻金

 

ここに2種類の保険があります。

 

  • 保険A……保険金1500万円、毎月の保険料が1万円で保険料支払期間が20年間、つまり支払総額は240万円
  • 保険B……保険金1500万円、毎月の保険料が5万円で保険料支払期間が20年間、つまり支払総額は1200万円

 

多くの人は1万円の保険のほうが安く見えてしまいます。

実は、ここに落とし穴があります。

例えば40歳の人が加入するとしましょう。

保険Aに入る人は60歳まで合計240万円を払い、60歳で保険が終了。何も残りません。

一方、保険Bに入る人は60歳まで1200万円を払いますが、60歳で解約すると、何と1200万円が返ってきます。つまり、20年間タダで保険に加入していたことになります。

保険Aでは20年間で失ったオカネは240万円、保険Bでは20年間で失ったオカネはゼロ。もちろん20年間、1500万円の保険が効いていたのは両方同じです。

この、解約時に返ってくるおカネのことを「解約返戻金(かいやくへんれいきん)」と言います。

さっきのクルマの話と同じで、人生は長いので、目先の価格では無く、リセールバリューつまり解約返戻金まで含めて計算しないと、トータルで損得が大きく変わってきます。

 

これ、別においしい話でも不思議な話でも何でもありません。

普通の話です。

生命保険には仕組みの異なるいくつかの種類があり、タイプによって解約返戻率がまったく異なるんです。

なので、目先の保険料が安いからという理由だけで飛びつくと、結局、数十年後には大きく損をしていることもあるということです。

 

保険に限らずですが、モノを買う時はできるだけ、人生が長いということを計算に入れ、長期のトータルな損益で考えてください。

 

ちなみにですが、日本人は多くの人が保険に加入していますが、比率で言うと、上記の保険Aのタイプに加入している人が圧倒的に多いです。なぜなら保険Aの方が保険会社が儲かるので、それをススメる保険屋さんが多かったからです。

そりゃそうですよね。保険Aなら60歳まで無事なら保険会社が240万円全部持って行ってしまうのに対して、保険Bなら解約されると1200万円をお客さんに返さなきゃならないんですから。

最近はコンサルティング型の保険屋さんも増えましたが、上記のような説明をきちんとしてくれるかどうかで、営業の質を見分けることができます。

別に保険Bが優れていて保険Aがダメという話では無いです。

上記の説明をきちんとして、お客さんが理解した上で選択しているかどうかが大事なんです。そういう意味ではほとんどの人が知らずに契約しているということに問題があるんですよね。

いくら安いと言っても240万円って大金ですよ〜。

 

では、次回は具体的にどんな種類の保険が目先の保険料が安く、どんな種類の保険が解約返戻金が高いのか、そしてそれはどういう仕組みなのかという話をしてみます。

 

お楽しみに〜。