おいしいラーメン
ボクはたぶん年間に150杯くらいのラーメンを食べています。
ラーメン評論家の人たちは年間に500杯〜1500杯くらい食べたりするので、そういう別格の人たちは置いておいて、一般人としてはかなり多いと思います。
インスタントラーメンやカップラーメンではなくラーメン屋さんです。
そういう生活を10年20年と続けているので、訪問したラーメン屋さんはのべ数千軒。
Evernoteにこんなデータを蓄積して、Evernote社から、GJ!されたこともあります。
https://www.evernote.com/pub/smdkzy/noodle
そんなボクがラーメン食べ歩きの世界に足を踏み入れるきっかけになったのが、関西の代表的人気ラーメン屋さん「神座(かむくら)」。
普通の人は、ラーメンと言えば、醤油、豚骨、塩、味噌などのスープを思い浮かべますよね。
最近は魚介豚骨のようなダブルスープも当たり前になりましたが。
でも、神座のラーメンのスープの味は、そのどれにも当てはまりません。
なんとも言えない味の西洋風スープ。
ブイヨンなのかコンソメなのか。
実はこのスープのレシピは、神座の従業員も知らないらしいです。
スープの材料を、別々の場所にある5つの工場で作ります。
そして、各店舗で、その5つの材料を混ぜると、スープができあがるのです。
つまり、店舗の従業員はもちろん、工場で働く従業員ですら、スープの作り方がわからないのです。
しかも、そもそも、工場で働く人たちは、自分が神座のスープを作っていることすら知らされていないというウワサ。
つまり、そのレシピはそれほどの極秘事項だそうです。
なにせ、レシピは創業者家の金庫に厳重に保管されていて、相続財産として扱われるそうです。
それほどのスープ。
奈良県のラーメン屋さんは総じてレベルが高い
ボクが初めて食べたのは十代の頃でした。
実家のすぐ近くにある奈良県香芝市の西名阪自動車道香芝インターチェンジの出入口の目の前の店。
当時は、「あがるた」という店名でした。
異常においしいスープに驚いて、たびたび家族で食べに行っていたんですが、あまりにも繁盛して行列がすごく、あれよあれよという間に隣の店舗も吸収して立て替えて大きな店になり、広大な駐車場も併設されました。
あとで知ったんですが、その店こそ、大阪のど真ん中の心斎橋で大人気の神座の香芝支店だったんです。のちに神座という名前に統一されました。
それからは近畿一円に店舗展開し、どこも行列。
そんな神座が数年前についに東京進出。
なんと新宿歌舞伎町のど真ん中にオープンです。
しかも驚くべきことに2階建。
そんな地価の高い場所に2階建って、どれだけ自信があるんだよ。
そう思っていました。
実際、1日に1000杯から2000杯売っていたそうで、関西と変わらぬ大繁盛。
やっぱりおいしいモノはどこに行っても人気を博すんですね。
白菜まみれのスープは身体にも良さそうです。実際には油とかカロリー考えたら健康食でも無いんですけどね。
ボクは基本的にはラーメンは麺を評価するタイプです。
スープでも具材でも無く麺。
麺がおいしければいいんです。
そういう意味では神座のラーメンの麺はボクはそんなに好みでは無いんです。
でもスープが別格。
全国探してもこの味のスープのラーメンはたぶん見当たらないでしょう。
芦屋市にある楓林(ふうりん)という人気ラーメン屋さんはわりと味が近いですが。
食べたことが無い人は一度くらいは食べてみてください。
ボクをラーメンの世界に引き込んだ神座。
たぶん、初めてのスープの味に驚くと思います。
ただ、好みかどうかは個人の問題なので、それだけは保証できません。
ボクは大好きな味です。