音読パッケージという手法の第一人者
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
人間が何かを上達するには習慣化が大切ということで、ボクも日々、英語学習をがんばっています。
聞き流すだけで英語が上手くなる教材がありますがオススメしません。
ボクも聞き流し学習を1年2年とやりましたが変化ゼロでした(0.1%くらいは変化したのかな?でも英語が使えるレベルとは程遠い。)。
ま、楽して上達しようなんて甘いです。
毎日毎日、テレビでプロ野球中継を見ていたから野球が上手くなった!
なんてありえないですからね。
そりゃ野球のルールや選手の名前には詳しくなるでしょうけど、それだけです。
上達するには努力が必要です。
ただし努力とは言っても間違った方法では上達しません。
野球が上手くなりたいのにピアノを毎日毎日がんばって練習しても無理です。
というわけで登場するのが、すばらしい方法論で人気の英語本、森沢洋介さんの音読パッケージシリーズ。
ボクも初級編と中級編をひと通りやりました。
森沢さんの本は何冊か持っていますが、方法論はホントにすばらしいです。
言われたとおりにやれば実際に上達します。
ただし、森沢さんの本はどれもそうなんですが、日本語での説明部分、つまり、学習方法について書かれた部分の解説がとにかく長い!
しかもわかりにくい!
もちろん好みの問題なので、森沢さんの説明もすばらしいという人もいるでしょう。
あくまでも好みの問題で、ボクにはわかりにくく感じられたので、ここで整理してみます。
この記事自体が長くなると意味が無いので、結論だけを知りたい人は、記事の最後の「学習法」だけ読んでください。
基本コンセプトは簡単
森沢さんの考え方は、
聞き流すだけの教材とは正反対
ということです。
- 楽だけど上達しない教材
- 努力が必要だけど上達する教材
あなたはどちらを選びますか?
「自分は英語なんか上達しなくていいから、とにかくラクしたいっす!」
そんなあなたはぜひ前者を。
価格も高いし英語も上達しないですが、とにかくラクです。
でも英語を上達したいあなたは後者を。
当面は1冊でOK。
価格も2000円未満だし効果はあるしでオトクです。
聞き流すだけの教材とは正反対、と書きましたが、具体的に言うと、
わかる英語を聴けるようになるまで繰り返し聴く、話す。
ということです。
この記事の最後の「学習法」を見ると、1ページを終わらせるのに、最低でも20回は読むことがわかります。
とにかく繰り返し「声に出して」読むんです。
これが、聞き流すだけの教材とは正反対だという意味です。
内容がわからない英文を聞き流しているうちにわかるようになって来るのでは無く、「内容がわかる英文」を繰り返し繰り返し自分の口で言う。
黙読ではなく音読。
短期集中では無く長期繰り返し。
だから難易度の高い英文ではダメなんです。
テキストを読んで意味を理解するのでさえ難しい英文をいきなり使っても無理です。
野球でキャッチボールもできない人がいきなり背面キャッチを練習するようなモノです。
基礎ができていない人が高等技術を身に付けられるはずは無いです。
上記の森沢本の英文は中学英語か、そのちょっと上のレベルです。
だから英文のレベルとしてはかなり簡単。
読めば、内容自体はわかりやすいんです。
でもリスニングができない。
音読の教材としてはとても良いんです。
上達して来たら、英文の難易度も上げていけばいいんです。
いろんな英語教材に手を出しながら上達しないあなた。
まずは下記の「学習法」を読んで、1冊を100回繰り返してください。
さっき、当面は1冊でOKと書きましたが、そういうことです。
もちろんテキストはボロボロになりますが、その頃には今のあなたとは全然違うあなたがいるでしょう。
そうそう、上記の音読パッケージシリーズのうち、初級者向けである第1巻、「みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング」は、わりと難しいです。
個人的には中級者向けの第2巻「ぐんぐん英語力がアップする音読パッケージトレーニング」の方が簡単に感じられます。
特に「みるみる」の最初の話「プログラム1/外国語学習法」は難しくて中学レベルとは思えません。
これは飛ばしてプログラム2から学習を始めるのが良い気がします。
なお、この音読パッケージ学習法の最大の効果はリスニングの上達です。
もちろん、スピーキングも身に付きますが、効果は限定的です。
なので英会話(リスニングとスピーキングの両方)を上達させるためには、瞬間英作文の学習も必要です。
それについては、あらためて書きます。
ここには森沢さんの教材だけ載せておきます。
なお、森沢さんの学習法をトータルで知りたい人はこれ。
ボクも読みました。
学習法
- 先行リスニング
CD全体(すべてのレッスン)のノーマル音源(ポーズが入ってないモノ)を通して聴く。
テキストは見ない。
これ以上は聴いてもわからないというくらい繰り返し聴く。
おそらく10回、20回かかる。
当然、数日かかる。これが終わったら次の聴き解きに入る。
ここからがサイクルの始まり
- 聴き解き
まずテキストを見ないで、英語音声を1センテンスもしくは1フレーズだけ聴く。ポーズ入り音源がやりやすい。
聴いた1文をテキストを見ないでリピーティング(口で言う)する。もちろん間違ってる可能性もある。
1度聴いてわからないければ何度も聴く。
これ以上聴いてもわからなくなれば、テキストのその文を見て答え合わせをする。
その際、テキストの全体を見ないこと。紙などで隠しておく。
答え合わせをしたら、音声を真似て発音を数回繰り返す。
こうやって1センテンスずつ進めて、1ページを終わらせる。
- テキストを見ないリピーティング(メインパート1)
ポーズ入り音源を使ってリピーティングする。
つまり1文ごとに耳で聴いて、ポーズの間に口で言う。
機械的に真似るのでは無く、文の構造を意識して、自分が他人に言って聞かせるように言う。
暗記するのでは無い。
これがなかなか難しいので完璧を目指す必要は無い。
- テキストを見ながらリピーティング(メインパート2)
ポーズ入り音源を使って今度はテキストを見ながらリピーティング。
もちろんこの方が簡単。
ただし、文字を機械的に読むのでは無い。
テキストはたまにチラッと見る程度で、できるだけテキストから目を話して読むのが望ましい。
3回〜5回行う。
- 音読(メインパート3)
音声は止める。
自分で声を出してテキストを音読する。
これも機械的に読むのではなく、文の構造を理解しながら、他人に言って聞かせるように読む。
余力があれば、テキストを一瞬見てすぐに目を離して読むと良い。
10回〜15回繰り返す。
- テキストを見ないリピーティング(メインパート4)
再び、ポーズ入り音源を再生しながらリピーティング。
ここまできちんと学習していれば、さっきよりはラク。
間違えずにできるまで3回行う。
間違えたら4回、5回と増やし、ある程度、自分が納得するまで行う。
とは言え、リピーティングは難しいので、初心者のうちは無理はしない。
- シャドーイング(メインパート5)
ノーマル音源(ポーズ無し)を使って、シャドーイングを行う。
シャドーイングとは音声のすぐ後を追いかけるようにして、声を出すこと。
これはリピーティングよりは簡単。
3回〜5回行う。
ここまでで1ページが完成。
2ページ目に進み、1.聴き解きから始める。
そうやって3ページ目、4ページ目と進み、本が1冊終われば、1サイクルが終わり。
再び1ページ目に戻り、2サイクル目がスタート。
ただし2サイクル目からは、1.聴き解きは不要。2.から6.を繰り返す。
さらに簡単にまとめ
- 先行リスニング
1サイクル目
- 聴き解き
- テキストを見ないリピーティング(メインパート1)……1回
- テキストを見ながらリピーティング(メインパート2)……3回〜5回
- 音読(メインパート3)……10回〜15回
- テキストを見ないリピーティング(メインパート4)……納得行くまで最低3回
- シャドーイング(メインパート5)……3回〜5回
2サイクル目以降
- テキストを見ないリピーティング(メインパート1)……1回
- テキストを見ながらリピーティング(メインパート2)……3回〜5回
- 音読(メインパート3)……10回〜15回
- テキストを見ないリピーティング(メインパート4)……納得行くまで最低3回
- シャドーイング(メインパート5)……3回〜5回
これを3サイクル、4サイクルと繰り返す。
目標は100サイクル、つまり1冊を100回繰り返す。
ただし上達してきたら、個々の練習回数は減らして良いので、1サイクルあたりの必要時間は減る。
- 並行リスニング
先行リスニングでやったように、ノーマル音源での通しでのリスニングは、適宜スキマ時間にも行う。例えば、通勤電車やウォーキング中など。時間があれば、どんどん聴くこと。