非天マザー by B-CHAN

iPhoneの使い方、IT、金融、経済、不動産、保険、ビジネス、音楽、映画、ニュース、自己啓発などを語ります。

技術にはメリットが無いと意味が無い。ファックスを使い続ける意味。

技術ありき

 

 

新しい技術が登場すると、それを搭載した工業製品が生まれます。

しかし、技術と言うのは、それありきでは意味が無いんですよね。

重要なのは、技術そのモノでは無く、技術によってもたらされるメリット。

 

iPhoneでおなじみのAppleですが、Appleは過去に、革新を生んだと言われています。

しかし、その革新は実は技術革新ではありません。

むしろ、Appleが生み出した技術革新は少ないのです。

 

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読んでもらえばわかるように、Appleは技術で世の中を革新したのでは無く、ユーザー体験を激変させると言う革新を起こしたのです。

 

 

ファックス

 

 

過去の技術の代表格であるファックス。

コンピュータのデータでやり取りすれば、コピーアンドペーストや検索など、様々なメリットがあります。

にも関わらず非効率なファックスを使い続ける業界がいくつもあります。

新型コロナウイルスの集計にファックスが使われていて、そのあまりの非効率さに不満が渦巻いています。

 

非効率な方法を使っても生産性が落ちるだけでです。

 

だから、昨今はファックスをやめて、効率的な方法に変えていこうという動きが盛んです。

 

ボクはそれには大賛成です。

同じ業務を1時間で終わらせるのと10時間かかるのとでは、前者が良いに決まっているからです。

 

ファックスが非効率の元凶であるコトは多いので、そこが改善されるのは望ましいコトです。

 

そんな中で、未だにファックスが主流である業界のひとつが賃貸不動産業界。

ボクも不動産業界にいるため、思うコトがあります。

 

街にはたくさんの賃貸不動産ショップがありますよね。

そこに、部屋を借りたいお客さんが来ます。

お客さんはお店で希望の条件を伝えます。

お店の人は、その条件に合う物件をネットで探します。

そして、物件を見つけたら、その資料を取り寄せるのですが、それがファックスなのです。

なぜでしょうか。

 

ここでのポイントは、

 

物件の取り扱いの大半は他社である

 

と言うコトです。

世の中に賃貸不動産業者が無数にある以上、自社で直接取り扱う物件はごく一部です。

大半は他社による取り扱いなので、その業者から資料をもらう必要があるのです。

目の前ではお客さんが待っている。

その状況でできるだけ迅速に資料を他社からもらう。

そのための最速の手段は何でしょうか。

 

実はファックスなんですよね。

 

ファックスなら、相手の業者に電話して、こちらのファックス番号を伝えるだけです。

それだけで、物件の資料が送られてきて自動的に紙にプリントされます。

つまり、目の前のお客さんにそれを渡すだけなのです。

 

これがもし、メールなら面倒です。

まず、相手の業者にこちらのメールアドレスを電話で伝えます。

メールアドレスはファックス番号と違ってアルファベットが混ざるので伝えるのに時間がかかりますし、聞き間違えの発生率も上がります。

無事に伝えたら、相手からのメール着信を待ちます。

メール着信があったら、そのメールに添付されている物件資料を開き、それをプリントアウトします。

そうして、お客さんに渡すコトができます。

 

ファックスなら、とっくに完了しているコトが、メールだと時間がかかりすぎるのです。

 

数多くの業務ではファックスよりも、コンピュータデータの方が便利なんですが、賃貸不動産業者のように、目の前でお客さんがリアルタイムで待っている状態で、最速でいろんな業者から資料を取り寄せる手段として、ファックスに勝るモノが現在、存在しないんですよね。

 

ボクは日常的にコンピュータを使って、業務の自動化を積極的に推進しています。

そんなボクでも、無数の業者から資料を最速で取り寄せて目の前のお客さんにすぐに渡す仕組みとして、ファックス以上のモノが思い付かないんですよね。

ファックスで取り寄せた資料は画質が非常に悪いんですが、賃貸不動産においては、資料の出来映えは問題にはなりません。

何せ、実際に現場へ行って物件を見て決めるからです。

 

このように、状況によっては、ファックスがもっとも大きなメリットを持つ場合もあるのです。

 

ファックス番号のように数字だけを使えるだけで自動的にキレイなPDFが送られて来て自動的にプリントアウトされてお客さんに渡せる仕組みが、全業者に浸透すれば、ファックスを廃止するコトができるんですが、そんなモノは存在しません。

 

はたして今後、そんな世界がやって来るのでしょうか。