持ち家か賃貸か
なんだか昔、この記事を書いた気がしないでも無いですが思い出せないので、書いてみます。
持ち家と賃貸物件、どちらがおトクか論争は永遠のテーマですね。
日本では、昭和時代に政府が持ち家を推奨して、多くの国民がそれに乗っかったので、持ち家志向が高いわけです。
小学校、中学校、高等学校、受験勉強、大学、就職、結婚、出産、家を買う、と言うレールに乗るコトが理想の人生ですよー、と言う政府のプロパガンダにより、多くの人の脳に、それがこびりつきました。
ホントは生き方なんて自由なハズですが、政府としては、経済成長の実績を残したいので、必死でマインドコントロールを行い、そう言う風潮を見事に浸透させたわけです。
大衆と言うのは、自分の意思を持たず、他人の目を気にしながら生きる人がほとんどですからね。
みんながレールの人生を送ると、そこからハズレるのは恥ずかしい、みたいな。
そうやって、他人(政府、世の中)が決めた人生のパターンをまんまと送るわけです。
ボク個人としては、他人が決めた人生のパターンに乗る必要は無いと思います。
なので、人生における価値としては、持ち家であろうが賃貸であろうが、どーでもいいわけです。
人によって好きな方を選べば、それが正解です。
金銭的損得
ですが、金銭的な損得だけで言えば、持ち家と賃貸とでは結果が分かれます。
まともに考えれば、持ち家がおトクです。
理由はいくつかありますが、まずはバランスシート。
家を買えば、おカネが出ていくのと引き換えに不動産が手に入ります。
バランスシートで言えば資産計上ですね。
賃貸なら、家賃は単なる費用です。
資産は増えません。
すると、こう言う反論が返って来ます。
持ち家って、固定資産税もローン金利も維持費もかかるでしょ。
はい。
正解。
その通りです。
では、それを避けるために賃貸物件に住む方がおトクなのでしょうか。
実は、そこが落とし穴。
賃貸物件はオーナーが人に貸すために建てた建物に住みます。
オーナーも慈善事業じゃ無いので、家賃で費用を回収しようとします。
その費用とは、その建物にかかるローン金利、固定資産税、維持費です。
つまり、賃貸の家賃を払うと言うコトは、結局、その建物の諸経費も払っているコトになるんです。
そりゃそうですよね。
それらを家賃でカバーできないと、オーナーが赤字になって賃貸事業を行えませんから。
よって、賃貸に住んだところで、間接的に、固定資産税、ローン金利、維持費に相当する金額も負担しているんです。
持ち家と同じですね。
直接的にそれらを払うのはオーナーですが、その原資は家賃です。
持ち家だけが固定資産税などを負担していると思い込んでいる人は、その落とし穴にハマりまる。
なので、損得で言えば、持ち家がおトクです。
ただし、それは選択する際の理由のひとつに過ぎません。
金銭的には持ち家がおトクでも、それ以外の理由で賃貸物件に住む理由も存在するからです。
ボクなんかは、金銭以外の理由で賃貸物件に住み続けています。
その理由はいくつかありますが、それは長くなるので、またの機会に書くってコトで。