そろばんと言う歴史的デジタル機器
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
自分はアナログ人間だから、スマートフォンじゃなくて紙の手帳を使う、というありがちな話。
今は数が減りましたが、一昔前は、そろばんがよく使われていました。
今はコンピュータがあるので、そろばんが無くてもそんなに困らないんですが、そろばんのメリットは実は計算ができることじゃないんです。
そろばんのメリットは、逆説的な表現になりますが、そろばんが無くても計算できるってことなんですよ。
つまり暗算です。
最近は、フラッシュ暗算も注目されていますが、これも、そろばんを頭の中に置く暗算方法です。
電卓やパソコンなどが手元に無くても、紙とペンがあれば筆算で計算はできます。
しかしそろばん暗算を使えれば、何の道具も無くても正確に計算できます。
仕事などで数値のミスなども圧倒的に発見しやすくなります。
そろばんは伝統製品ですが、実はコンピュータ時代にも絶大な威力を発揮する発明品です。
そんなそろばん。
伝統製品なのでアナログだと思っている人が多数ですが、実はデジタル製品です。
デジタル=電気で動く
では無いんですよ。
デジタルというのは、オンとオフという2つの値ですべて表現することです。
これを二進数と言います。
例えば、数字で言えば、
一般的な十進数の0は二進数では0
十進数の1は二進数では1
十進数の2は二進数では10
十進数の3は二進数では11
十進数の4は二進数では100
十進数の5は二進数では101
十進数の6は二進数では110
十進数の7は二進数では111
十進数の8は二進数では1000
十進数の9は二進数では1001
十進数の10は二進数では1010
十進数の11は二進数では1011
十進数の12は二進数では1100
十進数の13は二進数では1101
十進数の14は二進数では1110
十進数の15は二進数では1111
十進数の16は二進数では10000
ですね。
十進数では0から9まで行くと桁がひとつ増えますが、二進数では0から1まで行くと桁がひとつ増えていきます。
デジタルのメリットはいろいろあるんですが、一番大きなメリットのひとつは、受け渡し時に正確にデータを維持できるということです。
例えば、あなたがある絵を見て、それを別の紙に写す場合、元の絵の赤い部分を見て、新しい紙に赤い絵の具を使うとします。
しかし、赤にも濃い赤や薄い赤など、いろんな赤がありますよね。
元の絵の赤と、あなたが使う赤はまったく同じにはならないでしょう。
そして、次に、あなたの絵を別の誰かが写し、その絵をさらに別の誰かが写し、と繰り返していくと、だんだん、元の絵の赤からは遠ざかっていきます。
伝言ゲームの要領ですね。
しかし、仮に、元の絵の赤が、「赤色番号14番」と決まっていたらどうでしょう。
あなたは絵の具の色んな赤の中から14番(二進数では1110)の赤を選べば、正確に元の絵の赤と同じ赤を使うことができます。
つまり、元の絵と同じ絵が描けますよね。
「だいたいこのくらいの赤」
では無く、
「正確に●●番の赤」
とすれば、
同じモノができあがるのです。
これがデジタルの利点です。
この世の中のあらゆるものをデジタル化すれば、それは半永久的に、まったく同じ状態を後世に残せることを意味します。
昔はフィルム写真は紙にプリントされました。
写真は古くなると色素が変化してセピア色に変化しました。
しかし今は写真はデジタルの時代です。
14番の赤は何百年、何千年たっても、14番の赤なのです。
なので、いま撮った写真を、再生環境さえあれば、千年後にもまったく同じ画像で見ることができるんです。
電子書籍も同じで、単に紙の本がスマートフォンなどに変わるという表面的な意味ではありません。
デジタル化することで、価値ある文献を半永久的に伝えることができるんです。
昔の紙の書物はボロボロになって読めないことが多いですが、これからはそれが無くなります。
さて、話は少し逸れましたが、ここまで書けば、わかりますよね。
そろばんは、デジタルです。
ソロバンの玉が動いた状態が1、元の位置にある状態が0です。
ソロバンは、複数の玉を使うことで、大きな数を二進数を使って計算することができるデジタル製品だということがわかりますね。
「わしゃ、昔ながらのアナログ人間じゃ!」
いいえ、デジタルかアナログかは時代は関係ないのです。
大昔から二進数(二進法)は使われているのです。