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非天マザー by B-CHAN

iPhoneの使い方、IT、金融、経済、不動産、保険、ビジネス、音楽、映画、ニュース、自己啓発などを語ります。

営業利益、経常利益、純利益などの意味を超カンタンに説明します。

利益を学ぶ 

紙幣

 

 

前回の記事で貸借対照表と損益計算書とは何か、を書いてみました。

まあ疲れました。

 

www.b-chan.jp

 

それをわかった前提で、今回は、損益計算書について、もっと掘り下げます。

 

損益計算書とは損益計算を表した書類です。

では損益計算とは何か。

損と益を計算することです。

損は損失、益は利益のことです。

 

例えば今年1年間に、

 

1,000円の収入があって800円の支出があれば200円の利益。

800円の収入があって1,000円の支出があれば200円の損失です。

 

カンタンな足し算引き算ですね。

 

では、もうちょっと詳しく考えましょう。

 

売上総利益

 

あなたがパン屋さんを経営するとしましょうか。

パン屋さんの売り上げって何でしょうか。

それはパンを売って得たおカネですね。

 

話をカンタンにするために、シンプルな数字で事例を書きますね。

 

1個100円のパンが1000個売れたとします。

あなたのパン屋さんの売り上げは1万円ですね。

これが元になります。

 

パン屋さんの経営には売り上げと言う収入だけでは無く、いろんな費用がかかります。

一番わかりやすいのはパンを作るための材料費ですね。

ここでは小麦だけだと思ってください。ややこしくなるので他の材料は省略します。

1000個のパンを作るための小麦を仕入れたんですが、その価格が3000円だとします。

 

売り上げは1万円あったんですが、小麦と言う材料費が3000円かかっているので、差し引きは7000円ですね。これが利益です。

 

売上高1万円 - 売上原価3000円 = 売上総利益7000円

 

この、売り上げから材料費(売上原価と言います)を引いた利益のことを、

 

売上総利益

 

と言います。

売上総利益のことを粗利(あらり)と呼ぶこともありますが、それは俗称ですね。

 

営業利益

 

実際にはパン屋さんを経営するには、それ以外にも費用がかかります。

例えば、

 

  • 販売員の人件費
  • 店舗の賃料
  • 水道光熱費
  • 消耗品費
  • その他

 

ですね。これらはパン屋という事業を経営するために必要な費用です。

ここでは、人件費が1000円、店舗の賃料が2000円、それだけかかったとします。

 

さっき、売上総利益が7000円ありましたが、そこから人件費と店舗の賃料を引くと、

 

売上総利益7000円 - 人件費1000円 - 店舗の賃料2000円 = 4000円

 

この4000円を、

 

営業利益

 

といいます。

聞いたことあるでしょ?

営業利益って言うくらいなので、営業の結果の利益なのです。

パンの売上から材料費や人件費や店舗の賃料などの営業に必要な費用を引いた額です。

この営業利益が、その字の通り、営業で生まれた利益ですね。

 

経常利益

 

実際の経営には、パン屋の営業に関する以外のおカネの出入りも発生します。

一番有名なのは、借り入れの利息です。

材料費とか人件費などのようにパン屋の営業に直接は関係ないんですが、経営のために必要な費用です。

もちろん借り入れの無い企業なら利息も不要ですね。

ここでは、あなたのパン屋さんは300円の利息を払ったとしましょう。

すると、さっきの営業利益4000円から、300円の利息を払ったので、さらに減りますよね。

この残りを経常利益と言います。

 

営業利益4000円 - 利息300円 = 経常利益3700円

 

さっきの営業利益は営業の結果の利益でしたが、この経常利益は、営業以外の費用も含めた経営のトータルの利益です。

 

経済新聞などでは営業利益とか経常利益をよく見かけると思いますが、それは、営業の実績や経営の実績が世の中的には重視されるからです。

 

ちなみに借り入れ利息の話を書きましたが、逆におカネを貸し付けることもあります。そうすると利息が入ってくるので、営業利益よりも経常利益の方が大きくなります。

例えば、貸付金の利息が500円なら、

 

営業利益4000円 + 利息300円 = 経常利益4300円

 

となります。

 

特別利益・特別損失

 

さて、これ以外に経営に関わる収入や支出は無いでしょうか。

あります。

例えば、不動産を売って得た収入や、災害で発生した損害などです。

さっきまでの材料費や人件費や借り入れの利息などは、あくまでも経営に必要な項目ですが、不動産売却とか災害は経営とは無関係ですよね。

いつもあるわけではありません。

こう言うのを特別利益とか特別損失と言います。

 

不動産を売って入ってきたおカネが1000円なら、

 

経常利益3700円 + 特別利益1000円 = 税引前利益4700円

 

ですし、逆に、災害で900円を失ったのなら、

 

経常利益3700円 - 特別損失900円 = 税引き前利益2800円

 

となります。

 

税引前利益

 

ここで新しく出てきたのが、税引前利益と言う言葉ですね。

これが、まさに経営の結果の利益です。

 

ただし、読んで字のごとく、税を引く前の数字なんです。

 

当期純利益

 

実際には、利益には税金がかかります。

税金が1200円だとすると、

 

税引き前利益4700円 - 税1200円 = 当期純利益3500円

 

となって、ここで出てきた当期純利益が最終的な利益です。

この3500円が、あなたがパン屋さんを経営して残った利益なんです。

 

いろいろありましたが、意味を考えれば、そんなに難しくないでしょ?

 

まとめ

 

売上高

 

 - 売上原価

 

売上総利益

 

 - 人件費

 - 店舗の賃料

 

営業利益

 

 + 貸し付け利息

 - 借り入れ利息

 

経常利益

 

 + 特別利益(不動産の売却など)

 - 特別損失(災害での損など)

 

税引前利益

 

 - 税金

 

当期純利益

 

となります。

要は、

 

  • 売上から材料費を引き、
  • 人件費や店舗の賃料を引いて営業の成績を出し、
  • 利息を足したり引いたりして、経営の成績を出し、
  • そこに直接的な営業とは無関係な特別な利益や損失を加減し、
  • 最後に税金を引いた残りが当期純利益です。

 

これらの利益は、ニュースや新聞にもたくさん出てきます。

前回、紹介した、はてな社の決算書、

 

株式会社はてな2016年7月期有価証券報告書

 

ここの74ページに損益計算書があるので、見てください。

はたして、はてな社は儲かっているのかどうか、それがこの損益計算書でわかるわけです。

 

そして、前回に書いたように、損益計算書で儲かったのなら、その分が貸借対照表の資産に上乗せされるわけです。

 

以上。

今回も疲れました。

会計知識を持っていて損はありません。

ダマされたと思って学んでください。

10年後にボクの記事を思い出してボクに感謝することになるでしょう。

その場合でも、ボクに対するお礼は、少しばかりの現金でけっこうです。