解雇を自由化すれば公正な世になる
こういう、最近の日本ではどこでも聞くようなニュースが、またありました。
非正規社員、2000人規模で削減=業績悪化で雇い止め−日本郵便
日本の企業って正規社員は解雇されないんですよね、基本的に。
そのあたり詳しい知識を持っているわけではないんですが、もし法律に縛られているのなら、法律を改正して、正規社員も非正規社員も同様に雇用契約を柔軟に打ち切れるようにすれば良いと思うんですけどねえ。
今、日本には120万人の失業者がいるんですけど、その中には当然、就業中の正規社員よりも優秀な人達も何人もいるわけですよ。
ただ、たまたま勤務先が倒産したなどの理由で失業してしまっている。
企業としては優秀な人を採用したいものの、すでに雇ってしまっている人を切れないので雇うことができない。
そのすでに雇ってしまっている人たちの中には失業している人たちよりも能力的に劣る人もいるわけです。
つまり企業は劣る人に給料を払い続けるために優秀な人を雇えない。
これでは企業の体力は衰えるばかりです。
もし、もっと柔軟に雇用を打ち切れるようにしておけば、企業は常に優秀な人を確保して、そうでない人に給料を払う必要が無くなります。
もちろん切られる方は大変ですから、切られないように、つまり優秀な人たちに負けないように自己研鑽に励むようになるでしょう。
能力を伸ばすために努力するのは本来は当たり前のことですからね。
そうなれば全体の底上げにもつながります。
そもそも、現状のように、解雇される危機感がなければ、いつまでも努力しない人がいてもおかしくないですよね。
それは企業にとってもまずいですし、ひいては日本の国力の低下の原因にもなります。現に、かつて日本が強かった産業分野で、新興国にどんどん抜かれています。
なので、一度雇われたら解雇される心配がないという「既得権益」は廃止して、努力しない人は努力している人に、取って代わられてしまうという危機感を、常に全員が持つ環境になれば良いと思うんですよね。
そうしたら、不公平も緩和されますし、運に左右されず、努力によって報われる社会にも大きく近づきますしね。
沈みゆく日本を見ていて、いつもそう思います。