政治家は職業
まず知っておいて欲しいんですが、政治家は政治屋でもあります。
それってどういう意味かというと、政治家は政治をボランティアでやっているのではなく、給料をもらっているということです。
つまり、彼らは政治でメシを食っています。
コンビニ店員がコンビニで働いて給料をもらってメシを食っているのと同じです。
コンビニ店員はコンビニが潰れると失業します。失業すると収入を失います。
コンビニが潰れるのはコンビニの売上が不振、つまりお客さんが来ないからです。
政治家も同じです。
お客さんである有権者が自分にたくさん投票してくれれば選挙に当選し、政治家になって収入を得られます。
政治家は政治でメシを食っている以上、当選しないと困ります。
そのためには、有権者が自分にたくさん投票してくれるように仕向けます。
具体的には、有権者の生活が良くなるような政策を掲げるわけです。
選挙に行かないと実際に金額的に損をする
有権者は自分の生活が良くなるような政策を掲げている政治家に投票します。
政治家は当選するために(つまりメシを食うために)、自分に投票してくれる人たちのためにおいしい政策を掲げます。
ここでよく考えてください。
若者の投票率は低く、高齢者の投票率は高いです。
ということは、政治家は自分にたくさん投票してくれる高齢者の希望を叶えるように動きます。
そうしないと自分が失業してしまう危険があるからです。
逆に言えば、若者は自分にあまり投票してくれないので、若者の生活が良くなるような政策を掲げても政治家にとって意味が無いわけです。
実際、年金や健康保険など社会保障を見ると、高齢者ほど手厚く保護され、若者ほど受けられる保障は少なくなっています。
若者が選挙に行かないおかげで、若者はみずからの首を絞めるような状況を作り出しているわけです。
投票は無意味ではない
どうせ選挙に行っても意味無いよ。
そんなことを言っている若者が多く、実際に若者の投票率は低いです。
しかし、上記に書いたように、投票する人が少ないことによって、政治家はますます若者に不利な法案をどんどん通してきます。
選挙に行っても意味が無いどころか、選挙に行かないことによって、若者の生活はどんどん不利になっていきます。
さっきも書いたように政治家は自分が生き残るために政治をします。
つまりたくさんの票を投じてくれる層に有利な政策を実行します。
若者がどんどん政治に参加して投票に行って政治家に多くの票が集まれば、政治家は若者のために政治をするようになります。
それが政治家自身のためでもあるからです。
若者が投票に行くことによって、政治家自身も若者も両方とも豊かに長生きできる確率が上がるわけです。
高齢者を軽視するわけではないですが、この先の人生がより長いのは、高齢者ではなく若者です。
もし若者が投票に行かなければ、高齢者に有利な政治の元で、より長く生きなければいけないのは若者です。
若者のみなさん、投票を棄権して、わざわざ自分たちの生活が苦しくなる方を選ぶんですか?
ここまで読めばわかると思います。
投票すれば、若者にとって、ゼロかプラスになりますが、マイナスにはなりません。
棄権すれば、若者にとって、マイナスになります。
選挙に行かないメリットが何かありますか?
損するだけですよ。
生活が苦しくなるだけですよ。
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