働き方
数年前に、とある会社で、こんな話がありました。
Aと言う先輩社員とBと言う後輩社員。
Aは毎日、残業をして、たくさんの仕事をさばいていました。
当然、残業の多い生活でした。
後から入って来たBは、パソコンでプログラミングをして仕事を自動化し、定時には退社する日々。
どちらも成果を出していましたが、その働き方は全然違います。
Bを非難する声が少なからずあったんですよ。
Aは懸命に働いているのに、Bはパソコンに自動で仕事をさせて自分はラクをしている、と。
雇われる者
今はブラック企業の概念が普及したので、Bのやり方は正しいコトが多くの人は理解できるでしょう。
そんな折、最近、こんな話をしました。
それはAIが進化して人間の仕事を奪う話です。
ボクは、AIが進化すれば、人間にとって良い環境になると言いました。
今まで人間がしていた仕事を代わりにAIがやってくれるのだから、人間の負担が少なくなります。
AIが働いて人間がおカネを得る。非常に合理的です。
しかし、それを聞いた相手は、それは上に立つ者の発想だと言いました。
上に立つ者は、それで良いけれど、下にいる者は、AIが入って来たら、仕事が無くなってしまう、と。
うーん。
そもそも上とか下とかは最初から決まっているコトでも無く、この先にも固定されているわけでもありません。
上の人がAIを使って稼ぎ、下の人は職からあぶれる。
そうでは無いんですよね。
今まで下だった人でもAIによって、上に行けるわけです。
まさにさっきのBのやり方。
かつて、レコードの針の市場が無くなり、カメラのフィルムの市場が無くなりましたが、それでも、業態転換で生き残っている企業はいくつもあります。
それと同じ。
好まなくても時代は変化します。
そのときに、ずっと自分が変わらなければ生き残れません。
今まで下だった人は、上になるための方法を考える。
変わる。
それが大切だと思うんですよね。
AIのおかげで自らが働かなくてもAIを働かせて自分は稼ぐだけ。
そうすれば、時間を有意義に使えますよね。
嘆いていても世の中は変わらないのです。