日本の時価総額上位企業
日本の時価総額上位企業を眺めてみました
日々、変化するので、2,020年10月23日時点でのランキングを記載してみます。
- トヨタ自動車
- ソフトバンクグループ
- NTTドコモ
- キーエンス
- ソニー
- 日本電信電話
- ファーストリテイリング
- 任天堂
- リクルートホールディングス
- 中外製薬
- KDDI
- 日本電産
- 信越化学工業
- ダイキン工業
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- ソフトバンク
- 第一三共
- オリエンタルランド
- 武田薬品工業
- 村田製作所
世界の時価総額上位企業
次に、世界の時価総額上位企業を眺めてみました。
世界時価総額ランキング2020 ― World Stock Market Capitalization Ranking 2020
2,020年9月のデータです。
- アップル
- サウジアラムコ
- マイクロソフト
- アマゾン・ドット・コム
- アルファベット
- アリババ・グループ・ホールディング
- フェイスブック
- テンセント・ホールディングス
- バークシャー・ハサウェイ
- テスラ
- ウォルマート
- ジョンソン&ジョンソン
- ビザ
- 台湾・セミコンダクター・マニュファクチャリング
- P&G
- ネスレ
- マスターカード
- サムスン電子
- エヌビディア
- 貴州茅台酒
企業の新しさ
日本で1位のトヨタ自動車は世界では48位です。
30年前なら世界の上位に日本企業がズラリと名前を並べていたので、この30年の間に相対的に日本が落ちたコトになります。
日本企業の時価総額が減ったのではなく、日本以外の企業が躍進したと言うコトです。
色んな感想が出てくると思いますが、ボクが思ったのは、企業の新しさが全然違うと言う点です。
日本の時価総額上位企業は20位まで全て昭和時代に設立された企業です。
3位のNTTドコモ自体は1,991年ですが、元々NTTの事業が分裂したので、本質的には昭和企業なんですよね。
11位のKDDIも昭和企業が合体してできた会社です。
一方、世界では、4位のアマゾン・ドット・コム、5位のアルファベット、6位のアリババ・グループ・ホールディング、7位のフェイスブック、8位のテンセント・ホールディングス、10位のテスラ、14位の台湾・セミコンダクター・マニュファクチャリング、19位のエヌビディアが、いわゆる日本の平成時代の設立です。
時価総額1位のアップルが200兆円超。
日本で1位のトヨタ自動車が約22.6兆円。
単純に時価総額の差にも目が行きますが、それよりも設立時期が気になります。
世界では、日本の平成時代にできた新しい企業が台頭しています。
この30年間で顔ぶれがガラッと変わっていると言うコトです。
30年前には存在すらしなかった企業が世界の上位に来ていると言うコトです。
一方、日本では、日本国内の上位20位にすら平成時代の企業は1社も入っていません。
顔ぶれこそ変わっていますが、ずっと古い企業が顔を並べているだけ。
変化していないんですよね。
古い企業がブランドを維持している。
これが日本の特徴です。
古いモノが悪いとは言いませんが、新しいモノが悪いわけでもありません。
進歩と言う概念を思えば、いつまでも古いモノを超える新しいモノが出てきていないのが日本のマーケットです。
原因はカンタンで、日本では創業が少ないからです。
起業すれば、ほとんどの会社は数年で消えてしまうんですが、それでも母数が多ければ、いくつかは生き残ります。
生き残った企業は、古い企業よりも新しい仕組みでビジネスを進めるので、化ける可能性があるわけですね。
世界のマーケットで新興企業が席巻しているのは、まさにそう言う要因があります。
ただし、1位のアップルや3位のマイクロソフトは創業40年を超える昭和企業。
古くはありませんが、新興企業よりは少しだけ先輩です。
今後は、平成以降の新興企業がアップルやマイクロソフトを超えられるか。
その射程距離にいるのがアマゾン・ドット・コムやアルファベット、アリババ・グループ・ホールディング、フェイスブックです。
これらの企業がトップに立ったとき、まさに世代交代ですね。
日本の大企業の多くはトップがサラリーマン社長なので、伸びる可能性は低いですが、それでも、ソフトバンクグループやキーエンスやファーストリテイリングのように起業家がトップに君臨する企業も名を連ねています。
これらの企業は今後、世界トップを狙う位置に入って来るのでは無いかと期待してしまいます。
既存企業が躍進する可能性よりも、全く新しい企業が新しいパラダイムを提供する可能性の方が大きいと考えれば、日本の停滞を打破するのは、やはり新興企業。
日本政府が日本のために行うべき役割は、起業の後押しの更なる強化ですね。