死刑の基準
今回もボクが何気にどうなんだろうなあと思う話です。
死刑に至る基準について。
明確に何人の人を殺害したら死刑、と言う考え方は日本には無いんですよ。
まあ、現在までの流れで、1人のみを殺害した場合は、死刑になるコトは考えにくいですね。
一方、昨年の京都アニメーションの事件では、33人が亡くなり、死刑を望む声が世論から多くあがるのも仕方が無いのかな、と。
判断能力が争点になりそうです。
そこでボクは、こんな事例を考えてしまいます。
10人によるリンチ
AさんとBさんは夫婦でした。
たまたま歩いていたBさんが10人に襲われ、殴る蹴るの暴行を受けた結果、亡くなってしまったとします。
10人は全員、有罪判決を受けました。
亡くなったのが1名と言うコトで死刑判決にはなりませんでした。
10人はすべて実刑で懲役刑を受けます。
数年後。
10名すべてが刑期を終え、出所します。
これで10人は一般人です。
配偶者を奪われたAさんは、これを待っていました。
10人を全て襲い、全員を殺害してしまいます。
何の罪も無いBさんの命を奪われ、その結果、10人は数年の懲役刑。
Aさんは気が狂うほどの怒りに震えながら、10人の刑期が終わるのを待っていたんです。
想像を絶する時間でした。
そして行動を起こしてしまったわけです。
Aさんは、何の罪も無いBさんの命を奪った10人を強い殺意を持って殺害した。
10人を殺害したAさんは、はたして、死刑が妥当なんでしょうか。
人数で言えば、議論の余地が無さそうです。
何せ、強い意志を持って10人を殺害ですから。
しかし、相手は10人とも、何の罪も無いBさんの命を奪った人間たちです。
元々、10人が事件を起こさなければ、Aさんも事件を起こさずに幸せに暮らせたはずなのです。
みなさんは、どう考えますか?
やはり10人を殺害したAさんは死刑が妥当でしょうか。
そして、何の罪も無いBさんを殺害した10人は懲役刑。
つまり、Aさんの刑罰は10人よりも重い。
もしかしたら、ここに、人数基準の死刑判決に限界があるのかも知れません。
現実に起きたら、裁判所は、どう判断するんでしょうか。